夜中のトイレ、もう怖くない!? 超画期的な「歩くベッドサイドランプ」に大反響「いや、これが一番怖い」
夜中に目が覚めてトイレに行きたくなってしまったときって、暗い部屋の中を歩くのがちょっと怖いし、転んだりしないか心配だ。かといって部屋中の電気をつけると目が覚めてしまう。
そんな身近な悩みを解決......してくれるかもしれない「ランプ」がツイッターで注目を集めている。
それが、2022年6月5日、ツイッターユーザーのlanius(@lanius)さんが投稿した「歩くベッドサイドランプ」だ。キューブ型のシンプルなベッドランプに6本の足が生えて動くようになっている。これならどこまでもついてきてくれて暗い部屋の中も安心!
......安心か? 暗い部屋よりこのランプのほうが怖くない?
インパクトがありすぎるランプに対し、ツイッターでは8日夕時点で22万7000件を超える「いいね」のほか、
「すっごく可愛いです」
「SFキャラっぽくてとても可愛いと思いました」
「いや、これが一番怖い(笑)」
「バクテリオファージみたい!」
「攻殻機動隊にこんな形の社長いたねw」
と様々な反応が寄せられ、話題となっている。
いったいどうしてこのようなランプを作ろうと思ったのだろう? Jタウンネット記者は6日、投稿者のlaniusさんを取材した。
「頼もしいパートナー」になれば
「心がある」と感じられるような人工物を作りたい――。そう思い、最初は簡単なデジタル生物やペットロボットを作ったり遊んだりしていというlaniusさん。しかし、それらではあまり「心」を感じられなかった。 そこで、日常で使い続けられるような、生活の役に立つ人工物であれば、使い続けることで「心」を感じるようになれるのでは、と思いついた。
「もし普段わたしたちの身の回りにある動かないモノが動いたら、便利なだけでなく賑やかで楽しいだろうなあ、そんなものがあふれる家で暮らしたいなあ、などと考えまして、『動いて人の役に立つモノ』のプロトタイピングを始めました」(laniusさん)
そこで生み出されたのが、「歩くベッドサイドランプ」だ。
なぜ、「ベッドサイドランプ」に着目したのか。記者の質問に、laniusさんは以下のように答えた。
「もし普段動かないランプが動いたら、人が必要な場所に必要なだけの明かりを提供してくれるし、それだけでなく、暗い中を同伴して歩いてくれる頼もしいパートナーとして『安心感』に寄与できるのではないか、と思いついたから」
元々の機能や形をいかして生活の役に立つものを
laniusさんが生み出す「動いて人の役に立つモノ」。制作にあたっては、「動く家具・家電」として、もともと持っている形や機能を活かして、なるべく最小限の工夫で生活の役に立つシーンがイメージできるものを作ることにこだわっているという。
「『ロボット』を新たに導入するのではなく、日常の中にすでにあるものが気を利かせてくれることで生活が豊かになるほうが、使い続けるハードルが低いのではないかと考えています」(laniusさん)
形状や重量に制約があるため、動かすための素材探しには苦心したそう。また、大きな負荷がかかる足は、途中で破損してしまったり、思うように歩けなかったりといったことがあり、現在の形になるまで試行錯誤を繰り返したという。
ちなみに、「歩くベッドサイドランプ」は現時点ではリモコンで操作しているとのことだが、自律的に移動する仕組みの開発も並行して進めているそうだ。
今回の投稿が大きな注目を集めたことに対し、laniusさんは
「予想外に多くの方に反応いただいて驚いていますが、賛否含めていろいろなコメントをいただけるのが楽しいです。わたし自身が『こういうものが家にあったらいいのに』と考えて作ったものなので、『かわいい』『ほしい』などポジティブな感想に対しては『やっぱりそうだよね!』と嬉しく思います」
と感想を述べている。
なお、laniusさんのyoutubeチャンネルではベッドサイドランプの他にも、おもちゃ箱や踏み台、ドライヤー、枕など様々なものが歩いているのを見ることができる。
ベッドサイドランプをはじめ、家の中で様々なものが歩いている様子はとっても近未来的だ。
身近な存在で、どんなものが歩いたら便利で楽しいか......そんな妄想が膨んできてしまった。
6月13日10時15分編集部追記:記事初出時、ランプを「5本足」と表記しておりましたが正しくは「6本足」でしたので修正いたしました。