寄贈された「折り鶴」がスニーカーに変身 広島のメーカー「モノづくりの力」合わせる
[みみよりライブ5up - 広島ホームテレビ] 2022年5月27日放送分では、"あるもの"を再利用したスニーカーが発売されたことを取り上げていました。
シンプルにまとめられたデザインに、カラフルなインソール。ベロの上部分にも、ワンポイント入っています。
ワンポント部分に使われているのは、折り鶴の写真。
実はこれ、広島や長崎に寄贈された「折り鶴」を再利用したスニーカーなんです。
東京都の企業・カミーノが進める「ONGAESHプロジェクト」という活動があります。広島・長崎・沖縄に世界中から毎年大量に届く折り鶴を、焼却することなくリサイクルし、製品として蘇らせようというプロジェクトです。
広島・備後のスニーカーメーカー・スピングルカンパニー(府中市)がこの取り組みに共感し、プロジェクトとのコラボレーション企画として、このスニーカーが作られました。
素材として、折り鶴を再生し糸にした「折り鶴レーヨン」が使われています。
折り鶴の「現状」を知ってほしい
備後の生地メーカー・篠原テキスタイル(福山市)は、緯糸に折り鶴レーヨン、経糸に綿を使用したオリジナルのキャンバス生地を1年かけて完成させました。スピングルカンパニーがそれをスニーカーに。
平和への祈りと備後のモノづくりの力を合わせた製品なんです。
「平和公園に寄贈されて保管されて最終的には処分されているという現状、それを再生しようというプロジェクトの活動を、スニーカーを通じて知っていただけたら嬉しい」(スピングルカンパニー商品企画部の国原直生さん)
このスニーカーは1万8700円で、初回生産の500足はオンラインショップや全国の店舗などで販売されています。
折り鶴がこんな形で身近なものになるとは意外でした。
(ライター:momiji)