明るい朱色のすき間からのぞく、淡いピンクの牡丹桜... 青森にある「千本鳥居」が風流すぎる
商売繁昌や五穀豊穣の神様として名高い京都・伏見稲荷大社。この神社の特徴と言えば、なんといっても「千本鳥居」だろう。
ズラリと並ぶ朱色の鳥居は幻想的な雰囲気を作り出し、これを見たいがために伏見稲荷大社に訪れるという人もいるのではないか。
ただ、「千本鳥居」は伏見稲荷大社の専売特許というわけではなく、実は全国に存在している。2022年5月、ツイッターで注目を集めたのは青森の千本鳥居だ。
美しい自然の中で色鮮やかな朱色の鳥居が、曲線を描きながら連なっている。まさに圧巻の光景だ。
この写真はフォトグラファーのはhirotographer(@hirotographer)さんが、5月24日に投稿した写真。
場所は、青森県中西部・つがる市にある「高山稲荷神社」だ。
「鳥居を潜り抜けながら牡丹桜を堪能」
公式サイトによると、高山稲荷神社は鎌倉から室町にかけて周辺地域を統治していた豪族・安藤氏が創建したと伝えられている。五穀豊穣、海上安全、商売繁盛の神様として信仰を集めているそうだ。
2022年1月31日付の「産経ニュース」の記事によると、そんな神社にずらりと並ぶ鳥居は約40年前、農家が収穫への感謝を込めて奉納したことに端を発し、202基まで数を増やしたという。
高山稲荷神社の千本鳥居ならではの魅力もある。投稿したhirotographerさんはJタウンネット記者にこう説明する。
「千本鳥居が有名なところだと京都の伏見稲荷や山口の元乃隅神社もありますが、牡丹桜や雪と一緒に撮れるスポットというのは貴重だなと思います。今回は、鳥居を潜り抜けながら牡丹桜を堪能できたのが、とても印象的でした」
「東北にもこんな場所があるんだな、というのが素直な驚きでした。青森は自然豊かなので風景の撮影が中心になりがちですが、こういう神社仏閣にも再発見がありますね」(hirotographerさん)
他の場所では味わえない絶景体験。青森に訪れてぜひ直接体験してみたいものだ。