「病院に行くため、車いすで乗った満員電車。人の波に流されていると、ガッシリした男たちに囲まれて...」(東京都・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Jさん(東京都在住・30代女性)
その日、Jさんは病院に行くため、車いすで満員電車に乗らなければならなくなった。車いすのブレーキをかけていても、人の波に揉まれて、あちこちに流されてしまったという。
目線が低く、周りの状況が見えなくて自分がどこにいるかもわからない。そんな彼女を、体格の良い3人の男性が囲んだ。

<Jさんの体験談>
私は車いすユーザーで、電車で移動する際は、なるべく混み合う時間を避けています。ですが、あの日は通院のために、どうしてもラッシュの電車に乗らなければなりませんでした。
京浜東北線で川崎から田町方面へ向かおうと、やっと乗り込んだ車内は激混み。同行のヘルパーさんとも離れてしまいそうな勢いです。
ブレーキをかけていても、車いすごと人の波に押されて、あちこちに流されていく私。目線も低いので、周りの状況もよく見えず、自分がどこにいるのかさえわからない状態でした。
最初は恐怖もあったけど......
そんな時、体格の良い3人の男性に囲まれました。こちら側を向いた男性が、私の目の前と、左右に立ちました。
最初は、何ごとだろうと恐怖さえ覚えました。しかし、その男性たちは、周りの人の波から私を車椅子ごと守っていてくれたのです。

男性たちが囲ってくれてから、車いすは安定。人の波でもみくちゃになることはありませんでした。
そして、無事目的地に着くと、ホームに降りるまで、しっかりと周りをガードして下さっていました。
3人の男性が知り合い同士だったのかはわかりませんが、無言でとってくれたその行動が本当にありがたかったです。
降りるのに精いっぱいで、お礼もきちんと言えませんでしたが、電車に乗るとあの時のことを思い出します。本当に助かりました。ありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
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