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「ちむどんどん」でブーム到来? どん兵衛・マルちゃん・トップバリュの「沖縄そば」カップ麺をマニアが徹底比較

オサーン

オサーン

2022.05.08 11:00

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第八十一回 「沖縄そば」カップ麺を食べ比べ 文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第八十一回目の今回は、メーカー各社から精力的に発売されている「沖縄そば」のカップ麺を食べ比べます。

沖縄そばのカップ麺は沖縄限定で数種発売されており、定期的に全国発売される商品も登場しています。

今回は最近発売された全国発売の「沖縄そば」カップ麺をご紹介していきます。

「沖縄そば」のカップ麺
「沖縄そば」のカップ麺

「ちむどんどん」でも注目の「沖縄そば」

「沖縄そば」は最も有名な沖縄料理のひとつ。

そしてその沖縄は朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」の舞台としても脚光を浴びています。

「ちむどんどん」の第2週目「別れの沖縄そば」は、序盤からいきなりクライマックスの感があり、「沖縄そば」と聞くだけで話を思い出して涙腺が緩む方も多いのではないでしょうか。

「沖縄そば」は、豚と鰹のスープにソーキをのせた麺料理で、太い麺や和風だしなどうどんと共通点が多い麺料理と言えます。

実際にお店で「沖縄そば」を食べる場合は、上にのった豪快なソーキや黄色みがかった太麺といった独特な特徴がありますが、カップ麺だとうどんとの明確な区別がつき難い場合が多いです。

「沖縄そば」のカップ麺は沖縄限定で数種類発売されているものの、全国的にレギュラー商品として出ている商品がないのも、カップうどんとの差別化の難しさが影響しているかもしれません。

今回はそんな「沖縄そば」の最近発売されたカップ麺3品と、「そうめんちゃんぷるー」のカップ麺の計4品をレビューしてきます。

日清食品「日清のどんどん兵衛 沖縄風そば」

日清食品「日清のどんどん兵衛 沖縄風そば」
日清食品「日清のどんどん兵衛 沖縄風そば」

まずは日清食品から発売された「日清のどんどん兵衛 沖縄風そば」。

定番シリーズ「日清のどん兵衛」から「沖縄そば」が登場するのは初めてとのこと。

過去には「カップヌードル」や「麺職人」、「ラ王」など日清食品の定番シリーズから「沖縄そば」が出ていたことがありますが、いちばん近そうな「どん兵衛」で初なのはちょっと意外な感じがします。

「どんどん兵衛」という商品名は、沖縄の方言で「ワクワクする」を意味する「どんどん」にちなんでおり、朝ドラの「ちむどんどん」に便乗しているのは間違いなさそう。

「どん兵衛」は歴史ある名門シリーズながら、流行をキャッチアップするフットワークの軽さが魅力のひとつです。

白濁の豚骨風スープ
白濁の豚骨風スープ

沖縄そばの特徴である豚と鰹のだしに、昆布を効かせた塩味のスープ。

鰹だしはほのかに香る程度ですが、まるで豚骨スープのような白濁の色味と、昆布のやさしい甘みが特徴的で、特に昆布の強さは和風カップ麺シリーズである「どん兵衛」らしいアレンジと言えるでしょう。

どん兵衛らしさが活きた沖縄「風」そば

「沖縄そば」ではなく「沖縄風そば」なのは、あくまで「どん兵衛」らしさが主役の「沖縄そば風どん兵衛」ということなのかもしれません。

いつもの「どん兵衛」より黄色い麺
いつもの「どん兵衛」より黄色い麺

いつもの「どん兵衛 きつねうどん」の麺は、強い弾力が感じられますが、今回の麺はひとまわり幅広で黄色みがかっており、沖縄そばの麺の特徴であるボソボソした食感が再現されています。

見た目はいつものうどんの麺と似ていても、原材料としてうどんでは使われない「かんすい」が入っており、ここからも別物であることがわかります。

また、紅生姜はスープなどの袋とは別に分けられて入っています。

入れるかどうかは食べる人に委ねられており、紅生姜が苦手な人でも手を出しやすい構成となっていました。

紅生姜はあってもなくてもしっかりおいしいです。

東洋水産「沖縄そば」

東洋水産「沖縄そば」
東洋水産「沖縄そば」

続いては、東洋水産の「沖縄そば」。

東洋水産は沖縄限定のレギュラー商品としてどんぶり型カップ麺と袋麺の「沖縄そば」を販売していて、今回の商品はそのタテ型大盛カップ麺バージョンとなります。

同社は以前から「沖縄そば」に力を入れており、スーパーで催される沖縄の食品フェアなどでは、東洋水産の沖縄限定「沖縄そば」は必ずと言って良いほど取り扱われる定番中の定番商品です。

スープのキレが鋭い
スープのキレが鋭い

豚と鰹のだしを効かせた塩味のスープですが、こちらは塩味が力強く、紅生姜がスープに鋭いキレを加えています。

同じ「沖縄そば」でも昆布のやわらかい味が光る「どん兵衛」とはずいぶん方向性が違っており、甘さよりも鋭さが際立っていました。

紅生姜を分けられないので苦手な人は注意が必要ですが、紅生姜はスープの大きな魅力につながっている重要な存在です。

ボソボソ食感の太麺
ボソボソ食感の太麺

麺は幅広で黄色みがかった油揚げ麺で、見た目はカップうどんっぽいですが、ボソボソした食感で沖縄そばの麺を再現しています。

「どん兵衛」より麺に厚みがあり、濃い味のつゆとバランスがとれていました。

そしてこちらも「かんすい」が使われており、うどんではないことがわかります。

お店のようにソーキが入っているわけではありませんが、細切れの豚肉がたくさん入っていて、今回の3品で具が最も充実しています。

去年あっという間に売り切れた「数量限定」

トップバリュの「沖縄だしそば」と「沖縄そうめんちゃんぷるー」
トップバリュの「沖縄だしそば」と「沖縄そうめんちゃんぷるー」

最後に紹介するのは、イオングループのプライベートブランド「トップバリュ」の「沖縄だしそば」と「沖縄そうめんちゃんぷるー」。

製造を担当したのは明星食品系列のメーカー。明星食品も沖縄限定で「沖縄そば」のカップ麺を出しており、昔から「沖縄そば」に力を入れています(力を入れすぎるあまりに、レトルトの軟骨付きソーキを入れた本格的すぎる「ソーキそば」を発売していたこともあります)。

パッケージに「数量限定」と書かれており、私たちを威圧的に煽ってきますが、昨年も発売されてあっという間に売り切れてしまったので、見つけたら買っておくことをおすすめします。

「沖縄だしそば」
「沖縄だしそば」

豚と鰹のだしを効かせ、紅生姜も入っており、「沖縄そば」のスープを再現しています。

そして、ここまでの3品の中で最もこってり系の味。豚の旨みが分厚いのが特徴的で、甘みも強いです。

あっさり系の味に苦手意識がある人でも、この味なら食べやすいのではないかと思います。

うどんのような麺
うどんのような麺

麺には「かんすい」が入っているのでうどんではありませんが、強い縮れと弾力が特徴。

あまり「沖縄そば」の麺らしくはなく、一般的なカップうどんの麺と似ています。

上の2品に比べると定価は税別98円と圧倒的に安価なので、麺のデキは致し方ない部分もあり、むしろ特徴をハッキリ出したスープは大健闘と言えるのではないでしょうか。

せっかくなので「チャンプルー」も紹介

「沖縄そうめんちゃんぷるー」
「沖縄そうめんちゃんぷるー」

豚と鰹でそうめんを炒める「素麺チャンプルー」も、沖縄では家庭を中心に親しまれている味です。夏場にそうめんを茹ですぎて残ってしまった場合など、沖縄でなくとも助かる調理方法と言えるでしょう。

その味をカップ麺で再現した「沖縄そうめんちゃんぷるー」は、ごま油を効かせ、ほのかに豚と鰹が香る塩味ソースと、しっとり食感の極細麺の組み合わせ。

極細麺のしっとり感から、妙に残り物の素麺の雰囲気を感じるようなそうでもないような......。

他のカップ焼そばなどと比べるとおとなしい味ですが、ごま油の風味によって調理感があり、あっさりながらエッジの効いた味を楽しめます。

唐辛子やネギの入ったふりかけは、真っ赤な割にそれほど辛くはなく、辛味の他に削り節など魚介が入っており、風味でソースの味を盛り上げていました。

こちらも定価税別98円と安いですが、かなりお得感があるのではないでしょうか。

「沖縄そば」カップ麺は千差万別

ひとくちに「沖縄そば」のカップ麺と言っても、食べ比べてみれば千差万別。

今回食べた3品は、「どんどん兵衛」は昆布の丸みと豚骨スープのような白濁色、東洋水産の「沖縄そば」は塩味と紅生姜による強いキレ、そして「沖縄だしそば」は肉の旨みと甘みが全開で、それぞれに異なる強みがあり、甲乙つけ難いものがありました。

本場沖縄では、カップ麺では到底再現できないような山羊肉の臭み全開の「沖縄そば」が地元の人に人気だという話も聞きます。

カップ麺で山羊そばを予習するのは不可能ですが......十分に覚悟した上で本場に乗り込みたいものです。

筆者:オサーン

カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)

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