皮の裏の脂がたまらん...! 「氷見のブリ」贅沢に使った弁当がめっちゃ美味
読者の皆さんは「氷見のブリ」を食べたことがあるだろうか。
富山県氷見市は、富山市内から車で1時間ほどの場所に位置する街で、日本海に生息する800の魚種のうち500種以上が生息すると言われる富山湾に面している。
そんな場所にあるのが、富山県最大の漁港・氷見港。ここで漁獲される「ひみ寒ぶり」は全国的に有名だ。寒ぶりのシーズン外でも、氷見で獲れるブリには脂がのっているという。
そんな「氷見のブリ」をぜいたくに使った弁当を、今、富山駅で購入できる。
Jタウンネット記者が訪れたのはJR富山駅高架下の商業施設「富山駅クラルテ」に2022年3月18日にオープンした「氷見のうみと」。
販売されているのは「ぶりのすき焼きとホタルイカ弁当」だ。
ブリのおいしさを逃がさないための「すき焼き」
お弁当の上にたっぷりのっているのは、かなり肉厚なブリの身。
氷見の卸問屋・松本魚問屋の目利きのプロが選んだ氷見の天然ものだ。獲れたてを特殊な冷凍技術して保存し、新鮮さを保っているという。
そんなブリを弁当として美味しく食べられるレシピを考案したのは、フランスの5つ星ホテル「Hotel du palais」のレストランで修業し、星付きレストラン「le sergent recruteur」のスーシェフを務めた山下貴民さん。現在は、松本魚問屋で商品開発全般を手掛けている。
今回は氷見のブリの脂のおいしさを逃がさず調理するため「すき焼き」という手法を選択したそう。
早速食べてみると、甘辛いしょうゆ味が堪らない旨さだ。身が締まったブリの味もストレートに味わえる。
ブリの下には茹でたホウレンソウや山菜などが敷かれ、ヘルシーな仕上がりに。そのさらに下に隠れているご飯はやわらかくてモチモチしている。もち米が配合されているからだ。
ふっくらと炊かれた大きな身のホタルイカ、シャキシャキとしたレンコン、上に乗せられたハジカミが味わいに変化を生み、思わず日本酒が欲しくなる。
「駅弁」というよりは、レストランでシェフが作って持たせてくれたお弁当、という印象だった。
皮の裏の脂がメチャ旨!
「ぶりのすき焼きとホタルイカ弁当」や氷見のブリなどを使ったお土産用商品を販売する期間限定店舗「氷見のうみと」を企画したのは松本魚問屋と、地方の価値を開拓する企業「quod(クオド)」(本社・東京都港区)。オープン初日には松本魚問屋の松本幸一郎専務とquodの飯塚洋史共同代表も駆け付けた。
飯塚さんは東京の会社でずっと仕事をしてきたのだが、氷見と氷見の美味しい食に魅せられ、2年前から富山と東京の「二拠点生活」を送っている。今では月の四分の三を富山で過ごしているそうだ。
氷見に来て感動したのは、「魚の身と皮の間にある脂がなんて美味しいんだろう」ということ。
確かに、「ぶりのすき焼きとホタルイカ弁当」のブリも皮の裏側の脂がおいしくて、記者も残さず完食した。
今回、松本魚問屋とquodが一緒に店舗をプロデュースしたのは「氷見を盛り上げたい」という思いから。松本専務は「色々な場所で(弁当を)売っていきたい」と、この先の目標を語った。
「氷見のうみと」で「ぶりのすき焼きとホタルイカ弁当」を購入できるのは、5月8日まで。
ちょっとでも気になった人は、食べ逃さないようにしてほしい......!