この美しさ、反則級 圧倒的な星空と大迫力のしだれ桜...奇跡のコラボに目を奪われる
「この地球にいた証に」
HARLOCKさんが撮影したのは、奈良県宇陀市にある桜の名所としても知られる「又兵衛桜」。5日の3時半ごろのことだ。ここ数年は、桜が咲く時期にここへ通っているという。
撮影にあたり特にこだわったのは、「桜の木と天の川が昇る位置」。ベストな撮影アングルを追求した。 さらに、星空を美しく撮影するためのサポートアイテムも活用。
「僕は普段『赤道儀』という星の動きに合わせて追尾する機材を使っています。そうすることで、より長い時間、星の小さな光をカメラの中に集めることができ、このように肉眼では見えない小さな星の光も含めた宇宙の本当の写し出すことができるのです」(HARLOCKさん)
HARLOCKさんのツイッターやインスタグラム(susanoo_harlock)のアカウントには、見事な星空の写真がズラリと並ぶ。いったい星空のどんなところに、ここまで魅了されたのだろうか。
そう尋ねると、HARLOCKさんは熱い想いを語ってくれた。
大きなきっかけは、ドライブがてら訪れた、長野県阿智村の夜だったという。
「偶然にもその日が月のない新月期であったこともあり、見たこともない星空に出会いました。星が見えすぎて圧倒されたのを覚えています」(HARLOCKさん)
その星空をなんとしても写真に収めたかったHARLOCKさん。当時のiPhoneで何度もトライしたものの、全く思うようには撮れなかったそうだ。
それから、星空を撮影する方法を調べ、一眼レフカメラを購入することを決意。それからは「無我夢中でただひたすらに星空を追いかけてきました」。
星空をカメラに収めることは、自身にとってどのような意味をもつのか。HARLOCKさんは、
「地球の風景と宇宙を一枚の写真に残していくことは、僕がこの地球にいた証になると思っています」
と、断言する。
「このデータはもしかしたらずっと先の未来にまで残るかもしれない。さらに言うと、地球以外の星でこの写真を見る人がいるかもしれない。そうした人たちにも、自分の写真を通して、ハーロックを名乗って星空を撮り続けた人間がいた事を知ってくれる可能性があると言うのは、とても夢のある話だと思います」(HARLOCKさん)
後から後からあふれてくるかのようなHARLOCKさんの言葉からは、飽くことのない星空への情熱がひしひしと伝わってきた。