いつでもどこでも「回せます」 ノスタルジーに駆られちゃう「蛇口のハンドルをひねれる指輪」が大人気
2022.04.18 08:00
「そうだ、指輪にすればずっと回せるな」
「元々クリスタルなハンドルが好きでした。特別感というか、キラキラ光るものを掴んで回す感じや中に入っている金具の反射による光り具合とか。あと混合水栓の温度は自分で回して調整しなければならないから毎回手こずった体験がより記憶に残っているところとか...」
3月27日、記者の質問にそう明かす作者の池田 亮(@yyyry_ikeda)さん。脚本家・演出家・造形作家として、幅広く活躍しているプロのクリエイターだ。
ツイッター上でクリスタルハンドルの画像を見かけたり、実家や区役所のトイレで眺めたりするたびに、「ずっと回していたいなー」と考えていたという。3月に入って「そうだ、指輪にすればずっと回せるな」と思うようになり、制作に至った。
制作期間は着手してから2週間ほど。脚本業の合間を縫いながら作業を進め、とりあえず形を作っていきながら、素材を組み合わせたり探したりと試行錯誤を重ねた。
こだわりポイントは、ハンドルを回せるようにするところと、クリスタル部分から透けて見える金具にリアリティを出すところ。実物を何回も見て研究を重ね、ホームセンターやネットで必要な材料を吟味し、何回かの実験を経て完成した。
「苦労したのはハンドルの造形と、中の金具を回せるようにしつつ水栓っぽさを再現するところです。あと作業中は花粉症が酷くて体から出てくるものに栓をしたいと常々思っていました」(池田さん)