58歳、人生初のコスプレに挑む 長崎孔子廟・館長の体を張ったPRにレイヤーほっこり「めっちゃ可愛いんだが」
日本にいながら中国気分を味わえる長崎の観光名所「長崎孔子廟・中国歴代博物館」で、変わったPRが行われた。
2022年4月5日、孔子廟のツイッターアカウント(@koushibyo1)が投稿した写真がこちらである。
孔子廟の大成殿をバックに立っているのは、中国を思わせるコスプレをしている1人の「おじさん」。しかもなぜか金髪。この男性の正体は、ツイートに記されていた。
「館長自らコスプレしました」
投稿によると、この画像は「当施設でコスプレ撮影が行える。という事実をTwitterで強く発信したい。知ってもらいたい」という意図で作られたらしい。そのためとはいえ館長が体を張るとは......。
なぜこんな思い切ったことをしたのだろう。Jタウンネット記者が6日、孔子廟の事務局担当者に話を聞いた。
館長は「すぐOKしました」
孔子廟では、今から5年ほど前から施設をコスプレの撮影会場として開放。入館料だけで撮影ができて、無料の控室もつけている至れり尽くせりぶりだが......。
「5年も前からコスプレ会場として開放しているのに、認知度がイマイチでした。当館がSNSを積極的に利用している中で、コスプレイヤーの方に『孔子廟でもコスプレできる』と伝えるためにツイッターで発信しようと思いました」(孔子廟の事務局担当者)
そこで白羽の矢が立ったのが、孔子廟の館長・藩秀貴さんだったのだ。
「館長はおおらかで器が大きく、何よりノリが良い方です。コスプレをしていただけないか、相談したらすぐOKしてくれました。
館長は58歳ですが、今回が人生初のコスプレ。漫画『キングダム』の世界観を意識した衣装を着ていただきました」(孔子廟の事務局担当者)
撮影時には少し恥ずかしがっていた館長だが、ツイッターで多くの反響が寄せられ、ご満悦だったそう。なお、コスプレイヤーの皆さんからは、こんなコメントが寄せられていた。
「館長さん素晴らしい!!! コスプレイヤーの味方って感じがしてなんだか嬉しいです!」
「おもしろすぎるしこういう取り組み好きです」
「館長めっちゃ可愛いんだが」
ちなみに、「ノリが良い」という館長はツイッター以外のSNSにも登場。孔子廟のインスタグラムでは、堂々歌まで披露している。
「コスプレ会場としての開放は、元々アニメやマンガが好きな職員がいたことがきっかけで始まりました。館長もマンガ好きで、今では職員全員がコスプレイヤーさんに理解があると思っています」
と担当者。コスプレイヤー受け入れ態勢は万全のようだ。
ユーモアと理解ある館長がいる孔子廟はコスプレイヤーにとって見逃せない場所になっていくのかもしれない。