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タイの骨に「謎のコブ」発見したらラッキーってホント? 専門機関に聞いてみた

福田 週人

福田 週人

2022.04.05 08:00
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実際のところはどうなの?

取材に応じた徳島水研の研究員によると、「鳴門骨」ができる詳しいメカニズムは明らかになっていない。

「『厳しい環境の中で育ったために骨折を繰り返した結果こういう骨が出来た』というのは、よく言われている説ではあります。ただ、『鳴門骨』は養殖の真鯛などにも見られる現象なので、鳴門海峡の厳しい環境に起因する、というものではないと思います」(徳島水研の研究員)

一定の確率で出現する「奇形」のようなものだというのが、2022年現在の徳島水研の見解であるとのこと。その骨に「鳴門骨」と称される理由については、「鳴門海峡の厳しい自然に耐えてできた、という昔からの俗説から、そう呼ばれるようになったのではと思います」。

マダイなどに見られる「鳴門骨」(画像はイメージ)
マダイなどに見られる「鳴門骨」(画像はイメージ)

また、鳴門骨ができるのはタイに限った話ではないという。

「『鳴門骨』は、主に老体のマダイや太刀魚などに見られることが多い骨です。必ずしも存在するわけではなく、狙って見つけることは難しいと思います」(徳島水研の研究員)

ただ、かといって珍しいものなのかどうかについては「何とも言えない」とのこと。また、残念ながら「鳴門骨がある個体は、無い個体よりも美味しい」という客観的なデータも存在しないようだ。

というわけで今後、マダイや太刀魚を食べるときは「鳴門骨」があるかどうか探し、「本当に鳴門骨がある方がおいしいのか」を検証してみるのも面白いかもしれない。

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