「妊娠中に大きなお腹で、2歳の娘と満員電車へ。ベビーカーを畳んで乗り込むと、2人のギャルが...」(埼玉県・30代女性)
満員電車は、辛い。妊婦や子連れの親にとってみれば、より厳しい状況かもしれない。
今回ご紹介するのは、埼玉県在住のJタウンネット読者・Aさん(30代女性)が次女の妊娠中に体験したできごと。
彼女はある日、2歳の長女を連れて満員電車に乗らなければならなくなったという。
<Aさんの体験談>
長女が2歳、私は次女を妊娠中でお腹がかなり出ていたときの出来事です。
ある日、都内まで早い時間に行くことになり、長女を連れて、ベビーカーとおんぶ紐を持参して電車へ乗りました。
朝の通勤ラッシュの時間だったので、長女を前に抱っこして、ベビーカーは折り畳んで乗車。次から次へと人が乗り込み、車内はすし詰め状態になりました。
すると長女がぐずりだし、お腹も押されてしまい......。
「どうしよう」と思っていると、私たちと同じタイミングで乗ってきたギャルの女子高生2人組が前に立ちました。
困りきったAさんの前に現れた高校生たちは...
彼女たちは私たちの前に立つことで、少し空間を作ってくれたのです。
それだけでなく、1人は長女をあやしはじめ、もう1人はベビーカーを持ってくれました。
1人の子に「どちらで降りますか?」と尋ねられたのでで行き先を伝えると、その子は「了解」とニコリ。
目的の駅に到着して降りようとすると、ベビーカーを持って私たち親子が周りにぶつからないようにしながら一緒に下車してくれたのです。
私は「ありがとう。もう大丈夫」と伝えたのですが、彼女たちは
「ここの駅は階段が長いから、うちらでベビーカーを外まで運びます」
と言って、ベビーカーが押せる場所までついてきてくれました。
「当たり前のことをしただけですよ」
私はたくさんお礼を言って、感謝の気持ちに飲み物を渡しました。すると、
「当たり前のことをしただけですよ。何より娘さんとママさんと、お腹の赤ちゃんが無事に駅に着いて良かった」
と言ってくれて、涙が止まりませんでした。
またお会い出来たら「ありがとう。もう長女は11歳、次女は9歳になったよ」と伝えたいです。この話は娘2人にもしていて、「素敵なお姉さんに、私たちもなる」なんて言っています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)