この発想はなかった... 「舟皿に入ったたこ焼」を見たクリエイターの思い付きがシュールで楽しい
縁日の屋台なんかでタコ焼きを買うと、船のような形の皿に乗せてくれることがある。
そんな光景から着想を得たあるクリエイターの「思いつき」が、ツイッター上で話題になっている。
こちらは、関東在住のクリエイター・カナイガ(@shiragaigarashi)さんが2022年3月8日に投稿した写真。
川に浮かんでいる一艘の船には、見事なタコ焼き......の被り物を身に着けた、真っ黒な服の人たちが乗り込んでいる。そう、カナイガさんは「舟皿に乗ったタコ焼き」を、本物の船と人間で再現してしまったのである!
生地の焼き目やソース、マヨネーズなどリアルなデザインになっているだけに、なんだかとてもシュールな光景だ。しかし、おそらく上空から見れば大きなタコ焼が川を流れているようにしか見えないだろう。
斜め上すぎる発想によって爆誕した「タコ焼き舟」に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「表面がパリッと焼けていて美味しそうです」
「たこ焼き大好きだけどこの発想はなかったっ!!素晴らしい......」
「仕事でたこ焼き焼いてるのですが...これからたこ焼き焼く度に、笑いが込み上げそうです」
一体、どうしてこんなことを思いついたのだろうか。Jタウンネット記者は投稿者のカナイガさんに話を聞いた。
「川に行って実際にやることに意味がある」
カナイガさんは普段、主に食べ物や言葉遊びをモチーフにした作品を作っている。話題になっているタコ焼きの被り物も自宅で自作したものだ。
「船を流したのは、千葉県佐原市内の川です。『小江戸さわら舟めぐり』の会場があり、そこで舟をレンタルして実施しました」(カナイガさん)
それにしても、タコ焼きの被り物を作り、それを実際に被った人間を船に乗せるという発想のきっかけは何だったのか。記者がカナイガさんに聞いたところ、
「はっきりとは記憶していないのですが、結構前にどこかのタイミングで思いついてメモ帳に書いていました。『川に行って実際にやることに意味がある』と思い、謎の使命感を持って実現させました」
とのことだ。
実行にあたっては、佐原市の観光協会や会場の船頭さんたちに協力を依頼。また、被り物については、交流のある建築家の協力のもと、手作りで制作したそうだ。
ちなみに、舟に乗って「タコ焼き」になりきっているのはカナイガさんの知り合いや友人で、カナイガさん本人は乗っていないという。
「(実際にやってみて)実施前から『実際に川に流してこそ意味がある』とは思っていたのですが、それは本当でした。自分で思いついておいて、自分で感動しました」(カナイガさん)
自身の「思いつき」がツイッター上で反響を集めていることについて、カナイガさんは
「楽しさが伝わってよかったです。このような大変な時代だけど元気をもらえた、というコメントをいただけたのが本当に嬉しく、やってよかったです」
とコメントしている。