「混みあった小田急線でラッパー風の若者が『どうぞ』。席を譲ってくれたけど、私は感謝できなくて...」(神奈川県・60代女性)
2022.03.07 16:47
目の前のラッパー風の派手な若者が...
50代になったばかりの頃、私は小田急沿線に住んでいて、その日も新宿駅から30分近くかかる自宅に帰るため電車に乗りました。あいにく帰りのラッシュにあたり、車内はほぼ満員でした。
電車が走り出し、まだ1つ目の駅につかない時です。
目の前に座っていた20代になるかならないかくらいの若者(派手なジャンパーかセーターを着てニット帽を被っていて、一見ラッパー風でした)が、
「どうぞ!」
と席を譲ってくれたのです。
わたしは「ど、どうも......」と言いながら座ったものの、内心は
「え?私まだ50になったばかりなんだけども」
と戸惑いで頭がいっぱいになり、心から感謝出来ませんでした。