「周りの迷惑になるとは思いつつ、飛行機で大泣きする私。事情すら説明できずにいると、CAの1人が...」(都道府県不明、40代女性)
「自分でもビックリするくらいの涙がこぼれてきた」
15年程前の話になります。当時、独身だった私は8年間お付き合いした男性と別れてから、3年間彼氏がいませんでした。
そんなとき、北海道の中標津でお見合いのイベントのようなものがあり、北海道が大好きで何度も旅行をしていた私はすぐに応募しました。
中標津にはそのイベントで初めて訪れたのですが、とても素敵な場所で優しい人たちがたくさんいらっしゃる場所でした。そして、私はそこで好きな人ができました。
イベントのときはその男性と連絡先の交換だけで終わり、私は大阪に帰りました。そしてその後、私は数か月にわたってその男性と連絡を取り合い、もう一度北海道に行く機会をいただいて会いに行ったのです。
ただ、いざ会いに行っても私は自分から気持ちを伝えるのが苦手。彼から何か一言をもらえないか待っていました。
彼も、何かを言いたそうにしていました。でもあちらも気持ちを伝えるのが苦手で、勇気が出ないような様子。そんな感じで時間が過ぎ、帰る時がきました。
空港まで送ってもらいながら、私は何度も「空港までの道のりがもっと長ければ......」と思っていました。
いよいよ到着すると彼は私に握手を求めて、「いつでもこっちにおいで」と言ってくれました。
ただ、私にはその言葉が「付き合う」との言葉につなげられず、「私じゃダメなのかな......」と心の中では思い、笑顔でバイバイしました。
そして、大好きな北海道の景色を眺めながら離陸する前の飛行機に乗っていると、自分でもビックリするくらいの涙がこぼれてきたのです。