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全国のやさしさ集まる【ほっこりタウン】できました

「周りの迷惑になるとは思いつつ、飛行機で大泣きする私。事情すら説明できずにいると、CAの1人が...」(都道府県不明、40代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.02.01 11:00
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新しい恋の一歩が中々踏み出せない――。

読者の皆様の中にも、好意を抱く相手がいながら「うまく思いを告げられない」「愛を伝える勇気が出ない」といった悩みを経験した人がいるかもしれない。

楽しいばかりが恋の始まりじゃない......(画像はイメージです)
楽しいばかりが恋の始まりじゃない......(画像はイメージです)

今回、投稿を寄せてくれたJタウンネット読者のAさん(40代女性、仮名)もその1人。

大阪に住んでいたAさんは約15年前、北海道中標津町で行われたお見合いイベントに参加し、好きな人と出会った。

お見合いイベントの後にもう一度北海道を訪れて男性と会ったが、不器用な者同士、思いを告げられないまま帰りの時を迎えてしまう。

結果、「私じゃダメなのかな......」と自信をなくしてしまったAさんは、帰りの飛行機の中で大号泣してしまい......。

「自分でもビックリするくらいの涙がこぼれてきた」

15年程前の話になります。当時、独身だった私は8年間お付き合いした男性と別れてから、3年間彼氏がいませんでした。

そんなとき、北海道の中標津でお見合いのイベントのようなものがあり、北海道が大好きで何度も旅行をしていた私はすぐに応募しました。

お見合いイベントで好きな人と......(画像はイメージです)
お見合いイベントで好きな人と......(画像はイメージです)

中標津にはそのイベントで初めて訪れたのですが、とても素敵な場所で優しい人たちがたくさんいらっしゃる場所でした。そして、私はそこで好きな人ができました。

イベントのときはその男性と連絡先の交換だけで終わり、私は大阪に帰りました。そしてその後、私は数か月にわたってその男性と連絡を取り合い、もう一度北海道に行く機会をいただいて会いに行ったのです。

ただ、いざ会いに行っても私は自分から気持ちを伝えるのが苦手。彼から何か一言をもらえないか待っていました。

彼も、何かを言いたそうにしていました。でもあちらも気持ちを伝えるのが苦手で、勇気が出ないような様子。そんな感じで時間が過ぎ、帰る時がきました。

空港まで送ってもらいながら、私は何度も「空港までの道のりがもっと長ければ......」と思っていました。

いよいよ到着すると彼は私に握手を求めて、「いつでもこっちにおいで」と言ってくれました。

ただ、私にはその言葉が「付き合う」との言葉につなげられず、「私じゃダメなのかな......」と心の中では思い、笑顔でバイバイしました。

そして、大好きな北海道の景色を眺めながら離陸する前の飛行機に乗っていると、自分でもビックリするくらいの涙がこぼれてきたのです。

CAさんから心温まるメッセージと......

どうしようと思っているうちに飛行機は離陸。涙はどんどん溢れ、嗚咽に近いくらい泣き崩れてしまいました。周りの人達に迷惑だと思いながらも止められませんでした。

するとCAさんがやってきて、

「大丈夫ですか?」

と、ブランケットをかけてくれて私の手をそっと握ってくれたのです。

そして「大切な人と離れなくてはいけなかったのですか?」と聞かれました。私は泣きすぎて説明すらできず、ただ頷くことしかできませんでした。

涙が止まらないまま離陸(画像はイメージです)
涙が止まらないまま離陸(画像はイメージです)

それからしばらくすると、先ほどのCAさんが戻ってきました。そして、

「これ、乗員からです」

と、そのとき搭乗していたCAさん1人1人からの心温まるメッセージと飴を渡してくれたのです。

私はその優しさにもっともっと涙がこぼれ、女満別から伊丹に到着するまで泣き続けてしまいました。

飛行機から降りるときには、乗っていた皆さまにも迷惑をかけた恥ずかしさや、しゃくりあげて泣いていたことで声も出せず、黙って頭を下げることしかできませんでした。

でも、あの時見送って下さったCAさんたちの優しい笑顔、私を心配して下さった周りの方たちの優しい眼差しは、15年経つ今もずっと私の心に残っています。

人に優しくしていただくってこんなにも温かい気持ちになるんだな、優しさってこんなにも涙がこぼれるんだと思った出来事でした。

私は当時28歳、現在43歳で3人の子供にも恵まれ幸せに過ごしております。

「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!

Jタウンネットでは読者の皆さんが経験した「旅先いい話」を募集している。

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