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「もう死にたい」 育児に疲れ果て、パジャマ姿で山へと向かう若い母親――彼女を救った偶然の出会い

大山 雄也

大山 雄也

2022.01.16 08:00
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親にとって大変な負担がかかる「子育て」。

子供をどれだけ愛していても、辛くなってしまう瞬間があるかもしれない。

子育ては大変なときも......(画像はイメージ)
子育ては大変なときも......(画像はイメージ)

宮城県在住のJタウンネット読者・Aさん(仮名、20 代女性)も、いわゆる「育児疲れ」を経験したことがある一人。

夫は仕事ばかりで、ふだん3歳の息子と2人きり。そんな毎日に辛さを感じてしまった彼女はある日、息子を連れて外出した。

道中、息子が道に寝そべり駄々をこねだしても、Aさんは疲れからその様子をただ眺めることしかできず「もう死にたい」とまで考えていたという。

そんなとき、通りがかった一台の車が、彼女たちの近くに停まった――。

すれ違う運転手は驚いた顔で...

夫は仕事ばかりで、私はいつも息子と2人きり。そんな毎日を、とてもつらく感じていた時のことです。

私は泣きじゃくる息子を連れて、家の外に出ました。

パジャマのまま、裸足にサンダル。髪はぼさぼさで化粧もしていません。そんな女が幼い子供を連れてふらふらと歩く様は、ただごとではないように見えたのでしょう。すれ違う車の運転手は驚いた顔をしていました。

3歳の息子と2人きりの毎日が辛い......(画像はイメージ)
3歳の息子と2人きりの毎日が辛い......(画像はイメージ)

近くに住宅造成工事で山を切り崩している現場がありました。ここで息子は道に寝そべり駄々をこね出しました。休日だったため、工事の人はいません。

疲れた私は息子をただ泣きながら眺めることしかできず、

「もう死にたい」

と考えていました。

「ママ、大丈夫?」と声をかけられた

そんなときです。私たちの前に1台の車が停車して、年配のご夫婦が降りてきました。

「ママ、大丈夫?」

おばあさんのほうはそう言って、auの三太郎のポケットティッシュを差し出してくれました。

ポケットティッシュを差し出され......(画像はイメージ)
ポケットティッシュを差し出され......(画像はイメージ)

ここで私は我に返りました。

私は急に恥ずかしくなってしまい、ご夫婦へのお礼もそこそこに自宅へと帰りました。

もしもあのままの状態だったら、山へ入り込み親子で遭難していたかもしれません。通りすぎるトラックに身を投げていたかもしれません。

あのとき声をかけてくださって本当にありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

Jタウンネットでは、読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。 読者投稿フォーム、公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、「いつ、どこで出会った人に、何について感謝を伝えたいのか(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)」を、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

【悩みを抱える人へ、厚生労働省が紹介している主な相談窓口】

・いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟) 0570-783-556(ナビダイヤル)/0120-783-556 (フリーダイヤル)

・こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556

・#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク) 0120-061-338

・よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター) 0120-279-338/(岩手県・宮城県・福島県から)0120-279-226

・チャイルドライン(特定非営利活動法人(NPO法人) チャイルドライン支援センター) 0120-99-7777 (フリーダイヤル)

・子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)(文部科学省) 0120-0-78310(フリーダイヤル)

また、各都道府県には子育てに関する相談窓口も設置されている。

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