「チーバくんの鼻の先」に行ってみたら、不自然すぎる人工物が現れた件
2022.01.03 18:00
県境が分流点にない理由
なんとも不完全燃焼になってしまった。なぜわかりやすい江戸川と利根川の分流点に県境がないのか。
21年12月20日、Jタウンネット記者は野田市の企画財政部広報広聴課の担当者に話を聞いた。
「諸説ありますが、今の県境は廃藩置県に由来しています。そのとき、県境は川の流れを元に作られていて、昔の陸軍の測量図では、今の千葉県と茨城県の県境に川があった。そこから河川改修を経て、県境はそのままでも川の流路が変わってしまったために今の状態になっているというのが一番有力な説です」
担当者は、「野田市では、ほかにも野田市スポーツ公園の近くに飛び地のようになっている場所があります」と続ける。
「この場所もかつては県境に沿って利根川が流れていたのですが、河川改修で流路が変わってしまったため現在の状態になっています」
ちなみに筆者がたどりついたピンクの印がついた鉄の棒が県境を示すものなのか。担当者ですらわからないという。
チーバくんの鼻の先は、地形の変遷や河川改修の歴史を物語る貴重な場所と言えるのかもしれない。