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どうしてこうなった 奇怪すぎる「象が連結した滑り台」の謎を追う

大山 雄也

大山 雄也

2022.01.03 06:00
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2頭連結の理由は「対になるように」

担当者によると、あかぎ児童遊園は1969年11月に開園。この当時はまだ象の滑り台はなく、公園も滑り台の出口がある低い部分の土地しかなかったという。

「平成4~5(1992~93)年あたりに、滑り台の入り口部分にあたる高い部分の土地を買収して公園が広くなりました。このときに土地の高低差を利用した滑り台が作られました」(担当者=以下同)

こうして滑り台が作られることになった。デザインについては、

「当時、設計や施工を担当していた者と区の担当者が話し合い、子どもに親しまれるように象のデザインを採用しました」

とのこと。

すべり台の中間地点。上段の象は牙がある
すべり台の中間地点。上段の象は牙がある
下段の象は牙がない
下段の象は牙がない

では、なぜ象が2頭もいるのか。

「2頭つながっているのは、オスとメスが対になるようにとの意図があったようです」

改めて、あかぎ児童遊園で撮影した写真を見ると、上段の象は牙がはっきりとついているが、下段の象には牙がない。 オスは牙があるものの、メスは牙がないか外からはほとんど見えないアジアゾウがモデルであれば、雌雄が並んでいることになる。

あかぎ児童遊園は、住宅地のど真ん中にある決して広くない公園であった。そこで子どもたちがより楽しめるよう、工夫してできた遊具が2頭の象が並んだ変わった滑り台なのもしれない。

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