「一人ぼっちで行った2泊3日の北海道旅行。バスに乗ると道民一家に『内地から?』と尋ねられて...」(東京都・60代女性)
2021.12.28 11:00
連絡先を渡され、翌日も同じバスで
30年以上前の夏のことです。
友人と北海道旅行を約束していたのですが、急に友人が行けなくなってしまいました。
そのころは、まだソロ活なんて言葉もなく2泊3日の旅に来てみたものの、寂しさと心細さを抱えながらの1人旅になりました。
すると観光バスで一緒だった方々のうち一人の女性から声をかけられました。
「内地から来たの?」
そして彼女は一人ぼっちでいる私を、「昼食タイムなどもよかったらこっちのテーブルで」と誘ってくれたのです。
いろいろな話をするうちに、その女性から「北海道に住んではいるけれど、昔新婚旅行でめぐった場所に今度は家族みんなで再び訪れた」ということを聞きました。
また「女の子の一人旅は危ないから、なにかあったらここに電話するように」と連絡先もいただきました。
翌日も彼らと同じ観光バスに乗り、私はまるで家族の一員になったかのような賑やかで楽しい旅行ができました。