「旅行中に息子がお腹を下し、宿泊先の布団を汚してしまった。弁償したいと伝えたのに、宿の老婦人が...」(千葉県・50代男性)
旅行中、宿泊先の備品を汚したり壊したりしてしまった──故意にやったことではなかったとしても、かなり焦ってしまうアクシデントだろう。
千葉県在住のJタウンネット読者・Uさん(50代男性)も、大阪への家族旅行の際、滞在していた宿でまさにそんなアクシデントを経験した。
その日、Uさん一家は大阪市内の宿に泊まっていた。
事が起こったのは、夜のことである。当時まだ幼稚園年長だった息子が体調を崩し、夜寝ている時に宿の布団の上で下痢をしてしまったのだ。
慌てて布団を拭き、水洗いしたUさん夫婦だったが、それでも汚れは落ちない。
なので翌朝、Uさんたちは宿に布団を弁償することを申し出た。しかし返ってきたのは思わぬ答えで......。
「子供は、そんなん当たり前や」
もう15年以上前に、大阪に家族旅行をして、姫島の安価な宿に泊まった際のお話です。
当時年長だった息子の体調が悪くなり、下痢をしておりました。そして、夜寝ている時に下痢を布団の上でしてしまったのです。私達夫婦は慌てて水洗いしたり、拭いたりしましたが、汚れは取れず......。
翌朝、チェックアウト時に宿の老婦人に「布団を弁償する」と申し出ました。
――しかし、お金は受け取ってはもらえませんでした。
ご婦人は、
「ええよ、ええよ。子供は、そんなん当たり前や、お金は要らないよ」
と言ってくれたのです。
大阪人の温情に触れ、帰りの車の中で泣いてしまったのを覚えています。それからは、お礼のため出張の度にその宿に顔を出し、お土産を持って行ったり、宿泊をしていました。
ところがある日予約しようとサイトを見ていたら、その宿が無くなっており、残念な思いをしました。
あのご婦人は、今、どうしているのかな......。
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
皆さんにも、旅先でUさんたちのように誰かに優しくされた経験はあるだろうか。
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