「どこまで行っても人っ子一人通らぬ道路。息子と2人で歩いていると、一台の車がそばに止まり...」(兵庫県・70代女性)
みなさんは、イノブタという動物をご存じだろうか。
イノシシとブタが交配して生まれる動物で、日本では1970年に和歌山県畜産試験場で、イノシシを父、ブタを母に持つイノブタが誕生したのが最初だ。
試験場のあるすさみ町ではイノブタたちを走らせる「イノブタダービー」を開催したり、イノブタのテーマソングを作ったり、パロディ国家「イノブータン王国」を建国したり......「イノブタの町」であることをアピールしている。
兵庫県在住のJタウンネット読者Aさんは40年ほど前、そんなイノブタたちを見学するため、歌山県畜産試験場に行くことに。
小学生の息子と2人、試験場を目指したという。最寄り駅にたどり着いてからの交通手段は、徒歩。
歩いて行ける距離だと思っていたのだが......いつまでたっても目的地にはたどり着かない。
そんな彼女たちの前に、1台の見知らぬ車が現れた。