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ひょっとしたら「鬼」に出会えるかも? 鬼退治伝説の残る山に立つ看板が衝撃的だった

松葉 純一

松葉 純一

2021.12.22 18:06
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大江山に残る鬼退治伝説とは?

大江山(As6022014さん撮影、Wikimedia Commonsより)
大江山(As6022014さん撮影、Wikimedia Commonsより

取材に応じた「日本の鬼の交流博物館」の職員は、大江山に残る3つの「鬼退治の伝説」について以下のように説明する。

「もっとも古いものは、日本の国が成立したころの陸耳御笠(くがみみのみかさ)という土蜘蛛が日子坐王(ひこいますのきみ・祟神天皇の弟)に退治された話です。
二つめは聖徳太子の弟にあたる麻呂子親王が、三上ヶ嶽(大江山の古名)で英胡・軽足・土熊などを討った話です。
三つめは、よく知られている酒呑童子の話です。
大江山の周辺には、『鬼の岩屋』『頼光の腰掛け岩』『酒呑童子屋敷跡』『酒呑童子の供養碑」など、こうした伝説をとどめる遺跡がたくさん残っています」(「日本の鬼の交流博物館」担当者)

もっとも有名なのは、やはり酒呑童子伝説だろう。

西暦1000年前後の平安時代、京の都では一握りの摂関貴族たちのみが繁栄し、世は乱れていた。そんな中酒呑童子は、京の都から姫君たちを次々にさらっていたという。

酒呑童子を退治するため、大江山へ差し向けられたのが、源頼光(みなものとのよりみつ)を頭に藤原保昌(ふじわらのやすまさ)、そして四天王と呼ばれた、坂田公時(さかたのきんとき)、渡辺綱(わたなべのつな)、ト部季武(うらべのすえたけ)、碓井貞光(うすいのさだみつ)らだった。

頼光らは山伏姿に変装し、大江山へと向かい、酒呑童子の屋敷にたどり着く。酒呑童子は一行を歓待するが、頼光たちは毒酒を飲ませて、童子たちを討ち果たす。捕らえられていた姫君たちを救出し、意気揚々と都へ帰って行ったのだ――。(参考:日本の鬼交流博物館のウェブサイト)

この大江山の鬼「酒呑童子」の伝説は、読者もご存じだろう。「ひょっとしたら鹿や熊や鬼に出会えるかも?」と案内板にも書かれているからには、ひょっとするかも......と期待(?)する人もいるのだろうか。

ただ、「最近、寒気の影響で、大江山にも積雪があったそうです。鍋塚に向かう登山口への道路も通行できなくなった恐れもあります」と、同館職員。

冬の大江山では、鬼に出会う前に、雪の方が恐いようだ。

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