ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

「小学生だった私に、タダでデコポンをくれた果物屋のおっちゃん。後ろめたさを感じ、母に相談すると...」(京都府・20代男性)

大久保 歩

大久保 歩

2021.12.09 11:00
0

毎日あいさつをする顔見知りのおじさんに、ちょっとしたものを貰ったら......。

どちらかといえば嬉しいと感じる人が多いかもしれない。

だが、Jタウンネット編集部にお便りをくれた京都府在住のEさん(仮名、20代男性)が経験したのは、それがきっかけである「すれ違い」を生んでしまった、切ない思い出だ。

見知ったおじさんから...(画像はイメージ)

当時、小学生だったEさんは、通学路の途中にある果物屋のおじさんに毎日あいさつしていた。

それが2年ほど続いたある日、おじさんはEさんのリュックにあるものを入れてきて......。

Eさんはそれから、おじさんのことを避けるようになってしまう。

おもちゃで子供たちを笑わせるおっちゃん

小学生高学年のとき、一緒に帰る友達がおらず、ほぼ毎日一人で家に帰っていました。

人に会ったらよくあいさつしていたのですが、なかなかあいさつを返してくれる人がいませんでした。

通学路には小さい果物屋さんがあり、その店の40~50代ぐらいのおっちゃんが、たまに小学生におもちゃを見せて笑わせていたのを覚えています。

通学路にあった果物屋(画像はイメージ)

ある時、彼らがあいさつするとおっちゃんがあいさつし返しているのを目にしました。

それが嬉しくて、私も家へ帰るときに会ったら必ずあいさつをしていました。

店の中にいるときも同じように。他の小学生があいさつしなくなってからも。

悪いことをしたのでは...

それを1、2年続けていたら、ある日、おっちゃんが「いつもありがとう」とデコポンを1個、リュックの中に入れてくれました。

ですが当時、何かが欲しくてあいさつしていたわけじゃなかったので、「もしかして、あいさつし続けたせいで店の物をタダでもらっちゃったのでは?」「悪いことをしたのでは......」と感じました。

お金を払いたいと思ったのですが、母は「それはお礼だからしなくていいよ」と。

でも、自分はものすごく悪いことをしたと感じて、それ以来おっちゃんに会わないよう避けるようになりました。

罪悪感に襲われ...(画像はイメージ)

それから中学生になり、たまに様子を見てはいたのですが、おっちゃんは元気がないように感じました。

高校生のときも他の用事でたまに通るのですが、店が閉まっているときがありました。

あのときのことを謝りたいと思っていたのですが、なかなか勇気が出なくて。でも、これを書いてるうちに謝りに行こうと思いました。

おっちゃん、あの時はありがとう。ごめんなさい。

誰かに伝えたい「あのときはごめんなさい」、ありませんか?

身近な家族や友達はもちろん、今はもう会うことのない疎遠になった知人、偶然出くわした見知らぬ人......そんな相手との、心の「しこり」のような思い出が誰にも1つや2つはあるものだ。

そこでJタウンネットでは、読者の皆様の「『ごめんなさい』と伝えたいエピソード」「今さらかもしれないけれど懺悔したいこと」を募集したい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(相手にどんなことをしてしまったのか、どんなことを謝りたいのかなど、500字程度~)を、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

PAGETOP