「途中で途方に暮れてた」
10年前、長男が小6のときのお話です。
朝7時ごろ、長男は次男と共に集団登校の先頭を歩いて、学校へと出かけていきました。
それからわずか20分ほど経って、自宅のピンポンが鳴りました。私は子供たちを見送り、のんびりしていたところでした。出てみると、知らない車から長男と次男が降りてきました。
「なんで?どうしたん?」
そう聞いていたら、車から70代くらいのおじいさんが降りて、言うのです。
「この子が途中で途方に暮れてたから乗せてきた」
いったいどうしたのかと長男を見ると、大変なことになっていました。