ぽっちゃりお腹がめちゃくちゃキュート こわ~い顔とのギャップがたまらん「ホオジロザメの蓋物」話題
「人食いザメ」という単語を聞いたら、ホオジロザメのことを思い浮かべる人も多いだろう。かの有名なサメ映画「ジョーズ」で人々を恐怖のどん底に陥れているのも、このサメだ。
そんな怖いイメージのあるホオジロザメをモチーフにしたある作品が、ツイッターで注目を集めている。
こちらは、2021年11月13日に栃木県在住のツイッターユーザー「セラミミック」(@ceramimic2021)さんが投稿した画像。
特徴的な背びれに、黒い目やギザギザした歯、エラや腹びれなど、細部までこだわって再現されたホオジロザメ型の陶器だ。なんと、背中部分は取り外しができる蓋になっていて、サメの中にはものを入れることができるのだ。
顔部分こそリアルだが、本物と比べて丸っこいフォルムがなんだか可愛らしいサメの器に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「とても欲しいですw」
「お腹のぷっくりが激カワ」
「蓋だけを置くと例のBGMが......」
Jタウンネット記者は15日、ホオジロザメの陶器について投稿者に話を聞いた。
納得いくまで何度でも作り直す
セラミミックさんは、栃木県益子町で陶磁器の制作をしている作陶家。話題の置物はホオジロザメの蓋物(蓋付きの陶器)で、21年2月15日~3月25日にかけて自宅で作り上げたものだ。
「ヒレをつまんで開閉出来るサメの蓋物ができたら面白いと思いました」
と、セラミミックさんは制作の動機を説明する。
制作手順としては、まず初めにサメの写真やフィギュアを参考にアイデアを練り、それを元にイメージスケッチを描く。
次に、それぞれにデザインを変えた小さいサイズの試作品を3個ほど作り、その中で一番気に入った物を参考に大きいものを作っていく。この時、出来上がった物に納得いかない箇所があった場合は、一度壊して作り直すという。
「満足いく形になるまで、延々と作っては壊してを繰り返します。作品によっては100回以上作り直すこともあります」(セラミミックさん)
納得いく出来栄えになったら素焼きをし、専用のカンナやサンドペーパーを使った細かい仕上げと着色をしたら、いよいよ本焼きをして完成だ。
「かわいさ」と「怖さ」を両立
作品作りにあたりこだわった点として、セラミミックさんは、
「フグ並みの体型にディフォルメした事による『かわいさ』と、サメらしいリアルなディティールを追求する事により得られる『怖さ』『鋭さ』『生々しさ』を、違和感なく両立させる事に心血を注ぎました」
と語る。
蓋が外れやすくなっており、ギミック面ではまだ改善の余地があるものの、フォルムについては満足のいく仕上がりになったという。
「内容量を増やすために太らせたのですが、ぽっちゃりしたサメってユニークかなと思いました」(セラミミックさん)
なお、完成品は小物入れとして使っても良し、置物として飾っても良し、だそうだ。