「コロナ禍で会いに行けない間に、進んでいく母の認知症。どうすれば『忘れられること』に耐えられる?」(愛知県・30代女性)
職場の人間関係や恋愛相談、身体のコンプレックスから性の悩みまで――。読者から寄せられた多種多様な悩みを、「自己防衛おじさん」こと占い師の鉄平さんが、真摯かつユーモラスに回答していく。
今回のお悩みは、愛知県在住のAさん(30代女性)からの投稿だ。
離れて暮らす母親の認知症が進んでいるという。
覚悟はしていたけど、やっぱり寂しい――。電話で声こそ聞いているものの、ときどきAさんのことを思い出せなくなるそうだ。
今後、いろんな思い出を忘れていく。そんなとき、家族に必要な心構えとは。
Aさんは、自己防衛おじさんに助言を求めた。
「あなたが皆を照らす太陽の様な存在になり続けていれば...」
読者のお悩み
自己防衛おじさん、はじめまして。
離れて暮らしている70代の母が6年前に脳の手術をしました。
しかし、その影響で認知機能が低下してしまい、いわゆる認知症の症状が進んでいます。
こまめに電話はしているのですが、コロナの流行もあって、もう1年以上会いに行けていません。
最近では、私のことを思い出せなくなることが度々あり、覚悟はしていたのですがやっぱり寂しいです。
ちなみに母は姉一家と同居していて、父も健在です。また手足に障害などはなく、体は元気です。
家族が認知症になっていろんな思い出を忘れていってしまう時の心構えなどあればぜひ教えていただきたいです。
自己防衛おじさんの回答
「生老病死」。
生き物が背負うこの宿命は変えることができません。遅かれ早かれ老い、そして寿命を全うしていくのが使命――そのことは皆、頭では理解出来ていても、いざその状況に直面すると、簡単には受け入れられない場合が多いのではないでしょうか?
ご病気によって、お母さまの「当たり前だった日常の光景」が少しずつ変わっていってしまう切なさに、心の持って行き場がないもどかしい思いをされているとお察しします。
ご自身は離れて生活しているようですが、お母さまとお姉さまは同居し、お父さまはご健在とのこと。
少々患い始めたお母さまとの日常生活は、同居のご家族にも負担になっていることでしょう。こういう状況ですと、あなた自身が心身共にしっかりとしていること、そして心配や迷惑をかけないことがご家族の救いにもなるのではないでしょうか。
悲観して日々を過ごすより、自分を強く......
徐々に変わっていくお母さまの姿を見て悲観しながら日常を過ごすよりも、あなたが初めて経験するその状況を、ご自身を精神的に強くするための母からのありがたい学びと捉えて、何があっても動じない強い心を養ってみるのも良いでしょう。
たとえお母さまの日常生活を手伝うことが出来なくても、電話で声を聞かせてあげるだけで同居のご家族にとってつかの間の息抜きになり、日々心の中でお母さまを案じることで、皆と心で繋がることは出来るのです。
あなたが皆を照らす太陽の様な存在になり続けていれば同居のご家族、ひいてはお母様にもよい影響が波及していくことでしょう。
自分を強く、まさに自己防衛です。
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