これぞ「名店再現系」の醍醐味? お店じゃできないあんな食べ方、こんな食べ方「天下一品」カップ麺で試してみた!
「天下一品」の「こってり」がはじめてカップ麺に
そんな「天下一品」の看板メニューは、鶏ガラや野菜を煮込んだ濃い鶏白湯スープが特徴の「こってり」。どろどろでポタージュのようなスープと麺が絡まる様子はラーメン離れしています。
どろどろ鶏白湯ラーメンは今や京都ラーメンの一種として定着しており、カップ麺化した「極鶏」(こちら)など人気店もありますが、「天下一品」はそれらの元祖的な存在と言えるでしょう。
今回レビューするカップ麺は、「天下一品」初のカップ麺であり、濃厚鶏白湯の「こってり」が再現されています。
乳白色の鶏白湯スープに、低加水食感の細いノンフライ麺と、チャーシューチップ、メンマ、ねぎが合わせられています。定価税別260円でやや高額なことを考えれば、具の少なさが気になりますが、スープや麺はお店のラーメンの雰囲気がきちんと出ています。
スープにはとろみがついており、お店のスープほどどろどろではないものの、カップ麺の鶏白湯スープとしては強力。鶏の旨み、野菜の甘みもしっかり感じ取ることができ、一般的な鶏白湯スープよりも濃縮感があります。
スープ表面には油脂が浮いており、鶏油や豚脂の風味が漂います。濃縮感ある鶏白湯に鶏油などの風味が加わることで、ひとクセある「天下一品」の味を再現していました。
天下一品らしい要素は一通り揃っているように見受けられますが、お店のスープに比べるととろみも味も全体的に薄めなので、再現性を高めるならば、お湯を規定の量より少なめに入れると良さそうです。
麺は細めのノンフライ麺で、お店と麺よりひとまわり細そうですが、スープをよく吸う低加水麺食感で、とろみの強いスープと合わさって渾然一体化しており、お店のラーメンの雰囲気がよく出ていました。