「新幹線で隣に座ったビジネスマンが、私に向かって口を『ガパッ』。なぜか虫歯のチェック頼んできて...」(京都府・50代女性)
「虫歯が無いか見てください!」
30年以上前の話です。
当時、彼氏と遠距離恋愛中だった私は、月に1~2回は金曜の仕事が終わると新幹線で彼の住む街まで移動をし、月曜の始発で直接職場へ向かうという生活をしていました。
いつも帰りの新幹線内では眠っていたのですが、ある頃からいつも同じ40代位のビジネスマンが隣に座るように。
しかも、寝ていても起こされて話しかけられたり、「お詫び」にと車内販売の珈琲をご馳走されたり......といったことが続いたんです。私は「ちょっとイヤだなぁ」と思いながらも、「単に話好きな方なのだろうなぁ」と我慢していました。
しかし、ある日のことです。
話の流れで私の仕事が歯科衛生士だと知ると、そのビジネスマンはつい先程までサンドイッチを食べていた口をいきなりガパッと開き、こう言いました。
「虫歯が無いか見てください!」