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白目をむいて硬直する息子に、パニックになった若い母 信号待ちの知らない車に勝手に乗り込むと...

中沢 新

中沢 新

2021.11.04 11:00
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引っ越し先の見知らぬ土地で1歳の息子が急に「けいれん」を起こしてしまった――。

岩手県在住のYさん(仮名、30代女性)から、そんな肝が冷える体験談がJタウンネットに寄せられた。

はやく病院に行かねば...!(画像はイメージ)
はやく病院に行かねば...!(画像はイメージ)

それは15年前のこと。

夫の転勤に伴い1歳になる息子さんを連れて地元の岩手県から埼玉県幸手市に引っ越したYさん。

見知らぬ場所での生活に不安を抱きながらもワクワクした気持ちを抱いていた矢先、息子に異変が。

しかも、アクシデントが重なり、救急車を呼ぶこともできなくなって......。

走れども走れども......

もう15年も前のことですが、主人の転勤に伴い1歳になる息子を連れて埼玉県幸手市に引っ越しました。

生まれも育ちも岩手県の私たち夫婦にとって、友人がいるわけでもない、見知らぬ土地での生活で、不安半分、ワクワク半分という感じでした。

そんな中、1歳の息子の高熱と水下痢が止まらず、近所の小児科に通ってもなかなか改善しないということがありました。

息子の高熱と水下痢が止まらない...(画像はイメージ)
息子の高熱と水下痢が止まらない...(画像はイメージ)

いつものように息子をおんぶしながら家事をしていた時のことです。突然息子が叫ぶような泣き方をするので、

「どうしたの~?」

とおんぶから下ろすと、白目になりながら全身硬直とけいれんを起こしていました。

ショックなのかパニックなのか、さっきまで出せていた私の声がまったく出ません。息子に呼びかけができないのです。それに、救急車を呼びたいのに呼べない!!!

救急車を呼べないなら小児科に駆け込もうと、無我夢中で息子を抱き抱えたまま走り出しました。しかし、走れども走れどもなかなか辿り着かなくて......。

赤信号で止まっていた車に、勝手に乗り込み...

今思うと考えられない行動ですが、私はそこで、たまたま赤信号で止まっていた車に勝手に乗り込む形で助けを求めました。携帯画面に小児科名を打ち込み、

「ここに連れてって!」

と身振りで手振りで伝えました。すると、名前も知らないその方はご親切に小児科まで乗せてくださったのです。

信号待ちの車に...(画像はイメージ)

小児科についてからは大きな病院へ搬送することになり、救急隊からの問診などをしている間にその方は帰られていました。

連絡先を聞いておけば良かったですし、名前を聞いておけば良かった。そして、ちゃんとお礼を伝えたかった...。後悔だけがずっと残っています。

今は地元の岩手に住んでおり、息子も元気な16歳の高校生になりました。あれから15年経ちますが、ずっと忘れることなく感謝しています。

どうかこの記事が貴方さまの目に止まりますように......。あの時は本当にありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

Yさんと息子さんの絶対絶命のピンチを救ってくれた通りすがりのドライバー。その時その場所にその人がいたことで事なきを得たのだから、奇跡的な出会いというほかない。

Yさんの体験談のように、読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」をJタウンネットでは募集している。

自分を救ってくれた誰かに伝えたい「ありがとう」がある人はぜひその時の話を聞かせてほしい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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