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めっちゃリアル♡ オオサンショウウオで埋め尽くされた「オオサンビュー」なホテルに反響「永住したい」

井上 慧果

井上 慧果

2021.10.03 11:00
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のっぺりとした形に、ぱっかり開く大きな口。ちょこんとついた、小さいけれどつぶらな瞳――。日本の固有種で特別天然記念物の両生類「オオサンショウウオ」の人気が止まらない。

オオサンショウウオを飼育・展示する京都水族館のオオサンショウウオぬいぐるみは完売するほど。9月9日に実施された、彼らの水槽の中をひたすら映す生配信にも、多くの人が参加したという。そして、あるホテルにはオオサンショウウオのファンにとってはたまらない一室があると、ツイッターで注目を集めている。

部屋一面にオオサンショウウオ(画像はとんからり@tonnkalariさん提供)
部屋一面にオオサンショウウオ(画像はとんからり@tonnkalariさん提供)

これは、2021年9月25日、ツイッターユーザーのとんからり(@tonnkalari)さんが

「ホテルに着いたよ
思った以上にオオサンショウウオの圧が凄い やばい」

とコメントを添えて投稿した写真の内の1枚。

ホテルの部屋の壁から天井にかけて、大量のオオサンショウウオが描かれている。確かに、すごい迫力だ。

「オーシャンビューならぬオオサンビュー」

とんからりさんの投稿した写真を見ると、洗面台やバスルームに至るまで、ところ狭しとオオサンショウウオがデザインされている。

鏡にもいる(画像はとんからり@tonnkalariさん提供)
鏡にもいる(画像はとんからり@tonnkalariさん提供)

ここは、クロスホテル京都(京都府)が京都水族館とコラボした「OH! san View Room」という一室限定のコンセプトルーム。同ホテルの公式ウェブサイトでは

「京都水族館を抜け出し、元のすみかである鴨川へ里帰りしたオオサンショウウオが、再び京都水族館へ戻る途中にクロスホテル京都のお部屋でひと休み。そんな様子をイメージした、オオサンショウウオに囲まれながら過ごす "オーシャンビュー" ならぬ、"OH! san View Room(オオサンビュールーム)"」

と、紹介されている。

Jタウンネット記者は27日、生き物が大好きだという投稿者のとんからりさんに宿泊の感想を聞いた。

「部屋のドアを開ける前からもうすでにオオサンショウウオが見え、それからお風呂、トイレ、ベッドまでオオサンショウウオに囲まれて圧巻でした。
最初は圧倒されましたがとても癒される空間で壁を眺めているのが楽しかったです。夜は天井を眺めつつお土産にもなるオオサンショウウオぬいぐるみを抱えながら寝るのが最高でした。ホテルと水族館の方々の本気度が伺える素晴らしいものでした」(とんからりさん)
人数分のおみやげがもらえる(画像はとんからり@tonnkalariさん提供)
人数分のおみやげがもらえる(画像はとんからり@tonnkalariさん提供)

この「OH! san View Room」に対し、ツイッターでも

「このホテル泊まりたい オオサンショウウオに囲まれて過ごしたい!!」
「オオサンショウウオ好きには堪らないですね」
「永住したい...」

と、胸をときめかせるオオサンショウウオファンからのコメントが多く寄せられている。

記者は29日、このコンセプトルームについて、クロスホテル京都にも取材し、広報担当者に話を聞いた。

皮膚の表現をこだわり、リアルさを追求

クロスホテル京都と京都水族館はどちらもオリックス不動産(東京都)が運営する施設。

同じ京都府内にあるグループ会社ということもあり、同ホテル開業の18年より、毎年コラボレーションを行っている。広報担当者は、「OH! san View Room」について

「以前よりオオサンショウウオルームの企画立案をしており、晴れて今回コンセプトルームとして世に出すことができました」

と説明する。

室内には40匹以上いるらしい(画像はとんからり@tonnkalariさん提供)
室内には40匹以上いるらしい(画像はとんからり@tonnkalariさん提供)

念願のオオサンショウウオルームは、どのような点に力を入れ、こだわったのだろう。

「オオサンショウウオのイラストをリアルに描いたところです。上品でかっこよくかつ落ち着いたホテルの客室イメージを壊さないよう、大人かっこいいを表現するためにあえてリアルなオオサンショウウオを描いていただきました。
イラストは、京都水族館の飼育スタッフ監修のもと、これぞオオサンショウウオの特徴を表現しつつ、客室インテリアとしても成り立つように仕上げています」(広報担当者)

また、室内のオオサンショウウオは、京都水族館に1頭しかいない日本固有種のオオサンショウウオを描いているとのことで

「その特徴でもある、頭部の皮膚の表現(いぼの部分)をかなりこだわりました。
実際のオオサンショウウオ(固有種)と同じ印象になるように、細かく、ひたすら細かく描いています」

とも話した。京都水族館にいる固体を描いていたとは......。これは本物と見比べてみたくなってしまう。

皮膚の表現にこだわりが(画像はとんからり@tonnkalariさん提供)
皮膚の表現にこだわりが(画像はとんからり@tonnkalariさん提供)

6月21日から宿泊を開始して以降、28日時点で約190名が利用し、注目を集めているこのコンセプトルーム。

今回、あらためてツイッター上で話題となったことに対し、広報担当者は

「オオサンショウウオの人気の高さを日々感じております。
京都は歴史や文化に彩られた寺社仏閣の街ではありますが、実は豊かな自然にも囲まれており、ご体験いただけるアクティビティもたくさんあります。オオサンショウウオも実は鴨川に生息していて、野生のオオサンショウウオに会いに行けるツアーなんかもあります。寺社仏閣だけではない、京都の新たな魅力を今後ともお届けできたらと思います」

とコメントした。

ちなみに同ホテルでは7月から、京都水族館とのコラボルーム第2弾として「見上げる! MANTEN くらげルーム」の宿泊も開始している。こちらでは、くらげに囲まれて過ごせるそうだ。

オオサンショウウオに限らず、生き物が好きだという方はぜひクロスホテル京都に癒されに行ってみては。

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