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あんなに安かったのに、なぜ? 今や唯一の「旧3級品」...増税前に、沖縄限定たばこ「うるま」の歴史を振り返る

井上 祐亮

井上 祐亮

2021.09.30 11:00
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たばこのフィルターが、アレとソックリ...?

「うるま」を開封
「うるま」を開封

「うるま」を開封すると、ほんのりバニラっぽいシガレットの匂いが漂った。

フィルター部分には、タツノオトシゴが金字でデザインされ、かわいい。

どこか、「ロングピース」にも似ているような。あちらは鳩がオリーブの葉を咥えているデザインであるが......。

上2本が「うるま」。下2本は「ロングピース」
上2本が「うるま」。下2本は「ロングピース」

白い巻紙に、白いフィルター。長さはロンピーよりも2ミリ程度短いようだ。

タールは17ミリなので、ちょっと「重め」だ。

ガツンとくる
ガツンとくる

火をつけると、香ばしい香りが口の中に広がる。ガツンと濃いたばこである。

沖縄ご当地たばこというくらいだから、てっきり南国の爽やかなフレーバーかなと思ったが、2口、3口と吸っても、やっぱり味の濃いたばこ。ロンピーはタールが21ミリだが、そちらよりキツイ気がする。

蒸し暑い沖縄で、泡盛を飲みながら味の濃いツマミを食べて......、その後吸いたくなる......、そんなたばこだった。

ちなみに、この「うるま」も21年10月の増税で530円に値上がりする。

参考までに、以下に筆者がまとめた「うるま」の販売価格の推移を記しておく。

72年...60円(専売公社として販売した年)
75年...80円
80年...100円
83年...120円
86年...140円
98年...160円
03年...180円
06年...190円
10年10月...250円
14年4月...260円
16年4月...290円
17年4月...320円
18年4月...360円
19年10月...450円
20年10月...500円
(06年までは「たばこパッケージクロニクル」巻末を参照。それ以降の価格は筆者が調査した)

いろんなたばこを吸い比べてみるのは楽しいが......いまやけっこう、贅沢な遊びになってしまったようだ。

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