「迎えに来た母に早く会いたくて、青信号で駆け出した私。すると突然、背後から腕を強く引かれて...」(神奈川県・30代女性)
あの時助けてもらえなかったら、おそらく生きてはいられなかったと思います――。
Jタウンネットが、皆さんの思い出に残っている「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集したところ、神奈川県の30代女性O村さん(仮名)から、そんなメールが寄せられた。
今から20年以上前、彼女が小学校1~2年生だった時のこと。
友人の家で遊び、帰宅する前に母に「これから帰る」と連絡を入れたという。
帰り道、横断歩道の向こうに母の姿が見えた。
信号は赤。早く母の元に行きたくて、青になったタイミングで駆け出した。
その瞬間、走り出した彼女の腕を、背後にいた女性が思いっきり引っ張ったという。
去り際もかっこいい人たちだった
20年以上前の事です。当時私は小学校1年生か、2年生くらいでした。
友達の家に遊びに行っていた私は、帰宅する前、母に「これから帰る」と連絡を入れ、友人宅を出ました。
帰る途中で横断歩道に差し掛かった時、向こう側で母が迎えに来てくれている事に気付きました。
信号は赤だったので止まって待っていると......。私の後ろに40~50代の女性3人組がやってきて、楽しそうにおしゃべりをしながら信号を待っていました。
私は向こう側にいる母の元に早く行きたくて、信号が青になってすぐに駆け出そうとしました。
しかし、その時私の後ろにいた女性のうちの1人に腕を強く引かれました。
その瞬間、猛スピードでやってきたトラックが私の鼻先を通過していったのです。
母が代わりにお礼を言ってくれたけど...
その横断歩道は坂を登り切ったところにあるため、トラックからは私が見えなかったのかもしれません。
あの時、女性が咄嗟に私の腕を引いて止めてくれなければ、確実にトラックにはねられていました。かなり大型のトラックでしたしスピードもあったので、そうなればおそらく生きていられなかったと思います。
女性3人組は口々に私に、
「大丈夫?」
「なんなのあのトラックは!」
「ほらお母さん来てるから安心して!」
と声をかけてくれましたが、私は驚きと恐怖と自分の不注意による恥ずかしさとで泣いてしまい、彼女たちにお礼を言うことができませんでした。
去り際も彼女らは「あんたよく反応できたわね!」「まだ若いわ!」と楽しそうにおしゃべりをしながら去っていかれて、それがかっこよくて印象的でした。
母が代わりにお礼を言ってくれましたが、未だに自分でしっかりお礼を伝えられなかったことを非常に後悔しています。この場をお借りして、本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
そこでJタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集したい。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)