長文のFB、映えのインスタ、マニアックなツイッター 3種のSNSを完璧に使い分けるダイビングスクールに脱帽
千葉県館山市にあるダイビングスクールが、SNSを完璧に使い分けているとツイッターで話題だ。
これは、ツイッターユーザーの紫王(@asianlotus)さんが2021年8月18日に投稿した写真。
「これ、館山で買ってきたマスクなんだけど、FacebookとInstagramとTwitterの使い分けが完璧すぎるwwwww」
と、呟いている。
写真をよく見てみると、このマスクを販売している「シークロップダイビングスクール」(千葉県館山市)は、
Facebook→日々の海の様子を見るなら!
Instagram→綺麗な写真を更新中!
Twitter→マニアックな生物情報を呟き!
と、3つのSNSを使い分けて情報発信しているようだ。
このSNS活用法には「正しいw」「使い分け上級者だわ」「客層を分かりきってる」「SNSマスターだな」などのコメントが寄せられ、紫王さんの投稿を見て、マニアックな生物情報をチェックするために早速フォローを始めたユーザーもいる様子。
Jタウンネット記者は24日、同スクールに詳しい話を聞いた。
充実のFB、映え写真のインスタ
現在は、体験ダイビングやファンダイビングなどの指導の他、オリジナルの布マスクも販売している同スクール。
取材に応じたSNS担当のスタッフによると、それぞれのSNSを使用している人の年齢層やニーズが異なるため、3つとも使い分けているという。
「別々の投稿をする手間はありますが、3つとも同じ内容にしたりリンクを貼るだけではインパクトがかなり弱いため、見合った内容になるよう個別で考えています」(担当スタッフ)
具体的には、どのような違いがあるのか。
まず、Facebookページ(@seacropsmile)はブログに近い形で、日ごとにその日の海中の様子を伝える内容。潜水中に発見した生物などのトピックを取り上げつつ、水温や潮の流れなどの海の状態を伝えている。
「(フェイスブック)ページをフォローしてくださる方は、インスタグラムとツイッターと比較すると年齢層が高く、頻繁に来られる方だけでなく、過去に当店を利用したことのある方や興味を持ってみてくださる方が多いため、長文でも最後まで読んでもらえて、毎回一定のリアクションが得られています。
したがって、文章や写真のキャプションなどを充実させて情報量を多くしています」(担当スタッフ)
一方、Instagram(@seacrop_divingschool)は20~30代をターゲットとし、写真中心に投稿。
「良い水中写真が撮れた時のみ投稿しています」とのことだ。
ツイッターはマニアックに!
そしてTwitter(@seacrop_ds)では、マニアックな内容を写真と共に呟いている。
SNS担当のスタッフが東京海洋大学大学院卒ということもあり、在学時代に得た知識などを活かし、生物の生態についての情報を補足しつつ投稿している。
「華やかで人気のある生物だけでなく地味だったりあまり注目されないような生物にも着目して、よりコアなファンに向けても情報発信しています」
「ダイビングをする人だけでなく、海や水生生物などにまつわる趣味(水族館、観賞魚採集家、貝拾い、釣りなど)を持つ人にも刺さるような内容を心がけています」(担当スタッフ)
公式ツイッターを見てみると、たしかにニッチな情報がもりだくさんだった。
各ツイートの「いいね」数は二桁がほとんどで、狙い通り「コアなファン」に届いていることが窺える。
ちなみに、3つのSNSのうち、最も多くの反応を得ているのはFacebookだという。
なんとなく、Instagramのほうが盛んに閲覧されているイメージだったが......。
「反応が確実にあるのはFacebookです。興味を持って見てくださっていいねしてくださり、コメントも良くつきます。
Twitterはマニアに刺さったときの反響が大きく、不特定多数の人の目につき店が認知されるきっかけになることが多いため、新規顧客獲得が期待できています」(担当スタッフ)
ターゲットを見極め、目的別に投稿内容を変える見事なSNS運用を行っているシークロップダイビングスクール。
気軽にダイビングへ出かけにくい今、工夫を凝らした投稿を眺めて海中の世界へ思いを馳せてみては。
なお、シークロップダイビングスクールの各種SNSアカウントのURLは以下の通り。
Facebook:https://www.facebook.com/seacropsmile/
Instagram:https://www.instagram.com/seacrop_divingschool/
Twitter:https://twitter.com/seacrop_ds