長野には「病気のバス」と呼ばれちゃってる車両があった デザインに込められたのは「世界平和」への願い
2021.07.30 06:00
「水玉は平和と人間愛のシンボル」
担当者によると、同バスが運行開始したのは2010年12月のこと。
「鉄道・バス事業会社のアルピコ交通が運行するバスの老朽化に伴う車両の更新にあわせて、運行会社と松本市から、市の補助のもと同市出身の世界的前衛芸術家・草間彌生氏にバスのデザインを依頼しました」
水玉のデザインには「水玉は平和と人間愛のシンボル。愛する松本市から、世界が平和になるように」との草間さんの願いが込められているそうだ。
「市民の方からは、クサマバス『水玉乱舞号』に乗りたいということで、何時の便に乗ったらいいかという問い合わせをいただくこともあります」(担当者)
また、今回のツイッターでの反響について担当者は、「芸術への感じ方は人それぞれあるかと思います」と前置きをしたうえで、
「草間彌生さんは松本市出身の前衛芸術家であり、その作品は世界的にも認められ、国内外には多くのファンがいます。
クサマバスに出会うことを楽しみにしている方も多くいらっしゃる中で、当該ツイートの感想および反響は予想外でしたが、これもまた芸術に対する捉え方の一つの側面であると感じました」
とコメント。同バスの利用者や投稿を見た人たちに向けて、
「このクサマバス『水玉乱舞号』は、市内で多くの方の足として生活に溶け込んでいる大切な車両ですので、今後も多くの方に利用していただければと考えています。
またこれを機に、先述した草間さんがこのデザインに込めた思いを知っていただく機会になれば幸いです」
と述べた。