長野には「病気のバス」と呼ばれちゃってる車両があった デザインに込められたのは「世界平和」への願い
「芸術好きな人が楽しめているならとても良いこと」
松本市公式サイトによると、話題のバスは、長野県松本市の市内を巡回するバス「タウンスニーカー」のうちの一台。その名も「クサマバス『水玉乱舞号』」。
同市出身の前衛芸術家・草間彌生(くさま やよい)さんのトレードマークとも言える水玉模様をあしらった車両だ。
池畑さんは「『ヤバい病気のバス』として親しまれている」と呟いていたが......。松本市の皆さんは、どんな風にこのバスを見ているのだろう。
「具体的に『こんな風に親しまれている』というエピソードは特にないですが、病気のバスとは普通に呼ばれてますね。
あと水玉がいっぱいとかが苦手な友人がバスを見て立ちすくんでたとか、その後バスに乗らずに済むように自転車を買ってたとかですかね」(池畑さん)
なお、池畑さん自身はどういった感想を抱いているのか聞くと、
「自分の率直な感想ですが、松本に20年くらい住んでたら突然草間彌生さんが大フィーチャーされて水玉の街になって、大変たまげた記憶があります。
自分は芸術のことは全くわからないので見ても『あっ、病気のバスだ...』と思っているだけですが、芸術好きな人が楽しめているならとても良いことだと思います」
とのことだ。
また、Jタウンネット記者は27日、松本市交通部にも取材した。
取材に応じた公共交通課の担当者はまず、タウンスニーカーについて、
「松本駅前を発着し、1周回30分程度で目的地まで移動が可能な循環バスです。
東西南北の4コースがあり、松本城や旧開智学校、松本市美術館(現在は休館中)などの観光施設を巡ります。
また、それだけでなく商業施設や病院なども通るため、観光客の方に加え、市民の方にも多くご利用いただいているバスです」
と説明。その一台である「クサマバス『水玉乱舞号』」は、市内の中でも主に「あがたの森公園」「松本市美術館」「市民芸術館」などを経由する東コースを運行しているという。
東コースを巡るバスは松本駅前から20分ごとに出ているが、それが通常のバスになるかクサマバス「水玉乱舞号」になるかはランダム。担当者いわく、頻度もそこまで多いわけではないそうなので、もし乗ることができたらちょっとラッキーなのかもしれない。