その名も「マツモットォ」 京都ご当地スーパーのオリジナル商品に反響→マリトッツォとはどう違う?誕生秘話を聞いた
「なーにがマリトッツォじゃ こっちはスーパーマツモトのオリジナルスイーツマツモットォじゃ!」
そんな呟きとともに投稿された、流行の最先端をいく(?)スイーツがツイッターで話題を呼んでいる。
これは、ツイッターユーザーのりんくるさん(@rinkuruc)が2021年7月6日に投稿した写真。
あふれだしそうなほどたっぷりの生クリームがパンに挟まれたお菓子は、一見、いま流行りの「マリトッツォ」に見える。
マリトッツォとは、ブリオッシュ生地にたっぷりの生クリームを挟んだイタリア発祥のお菓子。
生地やクリームにオレンジ風味が加えられていることが多い。6月頃からは大手コンビニチェーンでも続々と販売されている。
しかし、投稿された写真のラベルを見ると、商品名は「マツモットォ」。
これは「マリトッツォ」とは似て非なるお菓子なのだろうか......?
Jタウンネット記者は20日、写真の「マツモットォ」が販売されている「スーパーマツモト」を運営する、マツモト(本社=京都府亀岡市)を取材した。
「語感も良いし、良いんじゃないかなと」
取材に応じた同社商品部の担当者によると、「マツモットォ」はスーパーマツモトの全24店舗すべてで販売されている、オリジナル商品。
他社のマリトッツォも参考にして開発したが、開発担当者が「オレンジの風味はいらない」と感じたため、生地にもクリームにも、オレンジピールなどは入っていない。
つまり「マツモットォ」は、シンプルなパンに、シンプルな生クリームをたっぷり挟んだスイーツというわけだ。
「手間がかかることもあり最初は数店舗だけで販売していたのですが、反響が大きかったりお問い合わせが多かったこともあり、全店舗で販売することにしました」(商品部担当者)
気になるネーミングの由来についても聞いてみた。
「『マリトッツォ』にしてもまあ良かったんですが、どうせなら弊社名をもじったらおもしろいんじゃないかと思いまして。
あと、(『マツモットォ』という商品名は)『もっと』という言葉を連想できるんですよ。『もっと食べたい』のような。だから語感も良いし、良いんじゃないかなと」(商品部担当者)
実際、「マツモットォ」が別のネーミングだったらここまで話題になっていたとは思えない。1度聞いたら忘れないだろう。
ちなみに、記者もマリトッツォのオレンジピールはいらないと感じる派。「マツモットォ」は好みに合いそうなのでぜひ食べてみたいのだが、スーパーマツモトが近所にないのが悲しい。
現在、京都府内に23店舗、大阪府内に1店舗あるので、近くに在住の人はぜひ食べて感想を聞かせてほしい。