ユルいにもほどがある... 江戸時代の職人が作った狛犬が「鼻ペチャ犬」にしか見えない
「当時の石工が狛犬を見たことがなかったため...」
この狛犬について調べると、伊豆市公式の観光情報サイトに「横瀬八幡神社(子宝開運)・変わった狛犬さん」のページで、こんな紹介がされていた。
「台座には『奉納宝暦十三年十一月吉日』とあり、1757年に奉納されたことがわかります」
現代のゆるキャラのような顔をしているが、今より260年以上も前に作られた歴史あるものらしい。
また、
「この狛犬は、当時の石工が狛犬を見たことがなかったため、口伝のみの想像で彫られたものと言われています」
とも記載されていた。
聞いた話だけで作ったということなら、むしろよく出来ているのではないだろうか......。
ちなみに同市の天城神社にも、この狛犬と似た狛犬がいる(詳しくは「なんだかシュールな『ブサカワ狛犬』に注目 なぜこんな顔に?神社に聞いてみると...」参照)。
こちらは、横瀬八幡神社の狛犬が奉納された8年後、1765年の奉納。
どことなく似たゆるさを持つ2社の狛犬。同じ市内にあることだし、なにか関係が......と想像してしまうが、そのつながりは不明らしい。
忘れられない愛嬌を持った変わった見た目の狛犬たち、ぜひ伊豆市まで会いに行きたいものだ。