「飛行機で真横から『ドスン!』と物音。ビックリして目を開けると、隣の窓際席から乗客が消えていて...」(沖縄県・30代男性)
搭乗前から周囲の注目を集める人だった
あれは6年前、ロサンゼルスから成田に帰る飛行機の機内で起こりました。
東京からアメリカは追加料金を払って快適なビジネスクラスに乗りましたが、帰りは満席。エコノミークラスの通路側を予約しました。
搭乗手続きを終え出発ロビーで待っていると、周囲の注目を浴びている男性が。その人はちょっと激しいラジオ体操をやっていました。
長距離フライトだしエコノミークラス症候群の予防にストレッチも必要だなと横目で見ていました。
搭乗時間になり、待合ロビーにいた人たちが次々と機内に乗り込みます。
私はといえば、もし隣の窓側座席に座る人がいたら
「お手洗いの時はいつでも声かけて下さい」
と一言伝えようと思い、知らない人に話しかけるイメージトレーニングをしていました。
指定していた席に座ると、窓側の座席にはすでに人が。
「よしっ!」と思い声をかけようしたところ、その人は待合ロビーで激しいラジオ体操をしていた男でした。
そのラジオ体操男はヘッドホンでヘビィメタルでも聞いていたのか、頭を揺らしヘドバンしていました。
「あっ、これは話しかけてはいけないタイプの人だ」
そう察した私は、数百分の一の座席めぐり合わせがこのラジオ体操男かと少し憂鬱な気持ちになりました。