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「靴下には金をかけろ」「靴は磨け」 陸上自衛隊で学んだ、日常生活でも使える「人生訓」

松葉 純一

松葉 純一

2021.06.17 11:00
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新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が、職域など各方面で進んでいる。また自衛隊大規模接種センターでの予約受け付けも、高齢者だけでなく、18歳以上65歳未満へと拡大されたことで、一気に加速しているようだ。

イザという時、頼りになるのはやはり自衛隊......、という声も聞こえている。

2021年6月9日、「陸上自衛隊で学んだ人生訓」がツイッターに投稿され、話題となっている。

ツイートに並んでいたのは以下の9つ。

「痛みは電気信号に過ぎない」
「靴下には金をかけろ」
「飯は食えるときに食え」
「寝れるときに寝ろ」
「ヤバいときは笑え」
「靴は磨け」
「テンションは自分であげろ」
「風呂と布団に感謝しろ」
「平和に感謝しろ」

単純明快ではあるが、それぞれ深い意味がありそうだ。ふむふむと頷いてしまう人も多いのではないか。

陸上自衛隊経験者であるぱやぱやくん(@paya_paya_kun)さんが、「これらに気がついてから人生一気に充実した」と投稿したこのツイートには、7万5000件を超える「いいね」が付けられている。

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

「この人生訓はシンプルで素晴らしいですね」
「教官から『半長靴は自分の顔が映るくらい磨け』と教育されました。靴が機能的になって気分もピシッとするのですが、それ以上に靴を磨く時間が好きでした。物に愛着が湧くし、無心で磨く間は嫌なことを考えないですんだからです」
「私も昔、陸上自衛隊にいました。そこで覚えた印象的な事は、アイロンがけ、衣服を綺麗にたたむ、整理整頓、約束の時間は必ず守る等々。後の人生に確実にプラスになってると思います」
「『風呂と布団に感謝しろ』が心に染みました」

自衛隊経験者からの共感の声はもちろんだが、そうではない人からの感想も多かった。

Jタウンネット記者は、「陸上自衛隊で学んだ人生訓」について、投稿者「ぱやぱやくん」さんに聞いた。

「靴磨きの大切さを知らない人が多くてびっくりしました」

陸上自衛隊の戦闘装着セットとして納入された戦闘長靴(さくらゆい595821さん撮影、Wikimedia Commonsより)

投稿者「ぱやぱやくん」さんは、これらの人生訓について、「自衛隊は任務や訓練で辛いときが多いのでそれを乗り越えるための教えですね」と語った。ツイートのきっかけは、「陸上自衛隊で学んだことをまとめてみようかな、とふと思ったからです」とのことだった。

「靴下には金をかけろ」「靴は磨け」など、靴周りに関する注意が刺さった人が多いようだ。

これらはなぜ、「人生訓」となったのだろうか。

「靴下にお金をかけないと足がマメだらけになって歩けなくなります。また靴はその人の自尊心の象徴でもあるので、磨かないと相手から『その程度の人なんだな』と思われます」(「ぱやぱやくん」さん)

靴下や、靴にお金をかけ、清潔にして、大切に扱う。ピカピカになるまで磨く。自衛隊員だけでなく、あらゆる社会人に共通する人生訓のようだ。

「ぱやぱやくん」さんは「靴磨きの大切さを知らない人が多くてびっくりしました」と語る。

宇治市における大雨被害に係る大雨被害に係る災害派遣活動(Rikujojieitai Boueisho撮影、Wikimedia Commonsより)

人生訓を日常生活に取り入れたいと考えた人も多いようだが、どう思いますか? と聞くと、「辛いときは笑えであったり、とりあえず完成させろ、などは日常生活でも使えるので、ぜひ試してほしいです」。

平時にはともかく、突然の災害が起きたときなど、有事の際は、やはり自衛隊の出動を心強く思う人は少なくないと思うが、元自衛隊員の「ぱやぱやくん」さんはどう感じているだろう。

「通常任務に加えて、災害派遣は本当に頭が下がります。頑張ってほしいです」(「ぱやぱやくん」さん)
北海道斜里町における行方不明者の捜索に係る災害派遣捜索(Rikujojieitai Boueisho撮影、Wikimedia Commonsより)

コロナ禍の現在も、ある意味、有事である。

新型ウイルス感染対策には、「陸上自衛隊で学んだ人生訓」が直接役に立つことは多くはないかもしれない。

ただこの非常時にあって、前向きに戦うという姿勢は、ぜひとも学びたい。

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