お金を払えば「科研費」がもらえる? 研究者気分を味わえるサイエンスバーにワクワクが止まらない
人文学、社会科学から、自然科学に至るまで、全ての科学分野のあらゆる学術研究の発展を目的として文部科学省が行っている「科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金・科学研究費補助金)」。通称、科研費。
研究者にとってはさまざまな思いが呼び起こされるものらしいが、一般人にはあまり馴染みのない制度だ。そんな「科研費」をモチーフにしたカクテルがツイッターで話題になっている。
こちらオリジナルカクテル「科研費」でございます。文科省の「科学研究費補助金」をイメージした同省非公認カクテルとなっております。実際の科研費と同じく 甘 く な い 仕上がりとなっております。スミレのリキュールベースです。#INCUBATORメニュー #科研費 #公認してほしい pic.twitter.com/bgmq6c5KrE
— ScienceBar INCUBATOR (@Science_Bar) April 21, 2021
オリジナルカクテル「カケンヒ」を提供するのは科学をテーマにしたコンセプトバー「Science Bar INCUBATOR」(東京都新宿区)。
スミレのリキュールベースを使用しているという美しい紫色のグラデーションは、科研費のロゴをイメージしたもの。もちろん文科省非公認のカクテルだが、
「実際のカケンヒと同じく甘くない仕上がり」
になっているそう。
バーの公式アカウントで2021年4月21日に投稿され話題となり、1万2000を超えるいいねを集めている(5月19日夕現在)。
このカクテルにツイッターでは、
「飲んだら科研費通りますか?」
「これ頼む時『科研費下さい』って言えるの楽しすぎるやろなぁ......」
「飲む申請、飲んでる途中の報告、飲み終わってからの報告などを書かないとならない」
「前の年から徹夜して並ばないと飲めないね」
「頼んでも20%くらいでしかもらえない、とかだとよさそう!」
といった反応が寄せられている。
このユニークなカクテルには、いったいどのような思いがこめられているのか。
また、そもそもこのカケンヒを提供している「サイエンスバー」とはどんな場所なのか......。
気になったJタウンネット記者は、その詳細を知るべく「Science Bar INCUBATOR」に取材を申し込み、オーナーの野村卓史さん(37)に話を聞いた。