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それ、破壊しなきゃダメなやつ! アクセサリーショップのLotR風「指輪修理」の看板にツッコミ殺到

福田 週人

福田 週人

2021.05.26 11:30
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「ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings)」という映画シリーズをご存じだろうか。「指輪物語」という小説を原作とした、ファンタジー大作だ。

作中では「中つ国」という架空の世界を舞台に、世界を支配できるほどの絶大な力を秘めた魔法の指輪をめぐる、主人公のフロド一行と冥王サウロン率いる闇の軍勢との戦いが描かれている。

今回、そんな「ロード・オブ・ザ・リング」の映画ポスターをオマージュしたユニークな看板があると、ツイッターで話題になっている。それが、こちらだ。

かなりのクオリティだ(画像は旅客@vc10dernessさんのツイートより・編集部でトリミング)
かなりのクオリティだ(画像は旅客@vc10dernessさんのツイートより・編集部でトリミング)

看板に描かれているのは、凛々しい顔をした青年。その右手の平の上に、輝く指輪が浮かんでいる。

映画三部作の第一作目のポスターそっくりだ。

しかし、よく見ると看板の下部に書かれているタイトル風のテキストは、「指輪物語」......ではなく「指輪修理」。

この看板に対し、ツイッター上では、

「指輪を壊しに行く物語なのに直してどうする」
「これめっちゃ良いポスターだなあ笑」
「あかん。それ直したらあかんやつやw」

といった声が寄せられている。

「指輪物語」では、冥王サウロンが世界征服のために利用しようとする魔法の指輪を破壊するのが、主人公一行の旅の目的だ。修理されてしまっては、世界が大変なことになってしまう......。

話題になっているのは、ツイッターユーザーの旅客(@vc10derness)さんが2021年5月17日に投稿した写真。

Jタウンネット記者は、旅客さんと看板の制作者に話を聞いた。

パロディなら目に留まりやすいと思った

19日、記者の取材に応じた旅客さんは看板発見当時をこう振り返った。

「撮影日時は17日午後7時ごろで、場所は札幌地下鉄東豊線美園駅近くのカフェでした。
犬の散歩中に発見し、ウィットが利いてるなあと思ってつい写真を撮りました。
後になってお店の方が自分で描かれたと知ってびっくり。やるやんけ、という印象です」(旅客さん)

21日、「指輪修理」の看板を掲示しているカフェ「Cafe de Mochai」(@MochaiCafe)にも話を聞いた。同店は美園駅の地下鉄1番出口前のアクセサリーショップ「ZYU」の二階にあるチャイ専門カフェだ。

取材に応じたのは、店主の古川ともさん。同店を経営しつつ、絵画や彫像といったアート作品も好きでよく作っているという。「指輪修理」の看板も自身の作品だ。

アクセサリーも作っているそう(写真はCafe de Mochai店主・古川さん提供)
アクセサリーも作っているそう(写真はCafe de Mochai店主・古川さん提供)
「店の階下のアクセサリーショップZYUがこの建物のオーナーであり大家さんでもあり、もともと自分もここからアクセサリーの原型作りの依頼を受けてた縁もあって、このカフェを預かったんです。そんなところで協力体制で頼まれた看板から内装外装工事までDIYでほぼ行ってきていたところ、『一目でわかりやすい指輪修理の看板を描いてほしい』との要望がありました。
誰でも知ってる指輪物語のポスターのパロディならより目に留まりやすくなり、そしてなんらかの記憶と絡み合い印象を持ってくれるはず、と思い描きました」(古川さん)

たしかに、これは一度見たらなかなか忘れられないインパクトだ。

なお、こちらの看板を制作したのは2008年ごろで、建物の壁や内装で使った水性ペンキの余りものを使って5時間ほどで描いたものだという。

看板のあるカフェの外観(写真はCafe de Mochai店主・古川さん提供)
看板のあるカフェの外観(写真はCafe de Mochai店主・古川さん提供)
「描いたときは実はまだ映画自体を見ていなくて。でもイライジャウッドのファンで他の映画は見てました。パロディなので、ただ道行く人に笑い飛ばしていただければと思って描きました」(古川さん)

ツイッターでの反響について、古川さんは、

「ネット上でツイッターやタンブラー等、画像を付随したSNSでなんども持ち上がっては消え、ひとづてに拡散してたよとは教えられたのですが、それでお店に人が増えるとかはまったくないので、奇妙な風が吹いてるなあ、と思います」

とコメントしている。

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