春の味覚「シロウオ」の体が透けている理由
2021.03.27 21:00
小さくても立派な大人
石川に春の訪れを告げる「イサザ」。3月になるとイサザ漁が解禁され、独特の網でイサザを揚げる光景がみられますよね。
産卵のため上流に昇っていくところを網で一網打尽にするのがイサザ漁で、水温が上がる3月下旬ころが水揚げのピークです。
このイサザ、茹でると白くなりますが、もともとは透明です。どうしてでしょうか?
実は、ウーパールーパーと同じ現象で、幼形成熟(ネオテニー)しているのです。
幼形成熟とは、子どもの頃の特徴のまま大人になること。
ほとんどの魚は生まれたときは透明ですが、イサザは子供なわけではなく、小さな透明の形をしていても立派な大人なのです。
他の魚から食べられる避けるために、この姿のままだと考えられます。
(ライター:りえ160)