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ここはオトナの世界への入口...? 青森の「泊まれるスナック街」が気になりすぎる

大久保 歩

大久保 歩

2021.03.10 11:00
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「ニューうさぎ」「愛人」「ぴちぴち」......。

気になる店名が書かれた、昭和らしさあふれる看板の並ぶ「ホテル」が、ツイッターで注目を集めている。

これは2021年3月6日に、ツイッターユーザーのまつじさん(@matsujun5213)が投稿したもの。

昭和のスナック街を彷彿とさせる、かなりアダルトな雰囲気だ。

ここを利用したらしいまつじさんは、

「スナックに泊まりたい!そんな願いを叶えてくれる」
「ドアには組合員章や届け出証等のステッカーが当時のまま残されてるのがポイント高いね。飲料やコインランドリーもあってとても助かった。新しいホテルなので、ベッドのマットレスもフカフカで良かった」

と、感想を投稿している。ここがスナック街ではなく、ホテル......?  なぜ、ホテルにスナックの看板なのだろうか。

Jタウンネット編集部は8日、この「GOOD OLD HOTEL」(青森県弘前市)を取材した。

人気は「Den」と「ぴちぴち」

オトナな雰囲気(写真はまつじさん提供、編集部で一部トリミング)
オトナな雰囲気(写真はまつじさん提供、編集部で一部トリミング)

取材に対応してくれた同ホテルの経営担当者は、

「『スナック看板』は改装の際、時代の流れと共にさみしい場所に、賑やかだった頃の雰囲気や文化を残し懐かしいノスタルジェニックな時間を提供したいと思い残しました。
お部屋の内装もシャンデリアやカウンターBOXなど残せそうな物は残してあります」

と、教えてくれた。

公式サイトによると、同ホテルのある弘前市・鍛治町には、昭和40年代に「グランドパレス」が誕生した。ここはスナックやディスコ、飲食店が集まる建物で、バブル以前から若者たちが集まっていたのだ。

その跡地に建てられたのが、かつての文化をたっぷり残した「GOOD OLD HOTEL」。

コンセプトは、「泊まれるスナック街」。20年7月1日にオープンした、新しいホテルである。

外にも看板が(写真はまつじさん提供)
外にも看板が(写真はまつじさん提供)

かつてのスナックの看板は、全11部屋ある客室の前に掲げられている。これが、それぞれの「部屋名」というわけだ。内装も部屋ごと異なっていて、特に人気がある部屋は「Den」と「ぴちぴち」だそう。

シックな客室「Den」(写真はGOOD OLD HOTEL提供)
シックな客室「Den」(写真はGOOD OLD HOTEL提供)

「Den」は、年代もののシャンデリアが目を引く一室。レンガ風の壁も雰囲気に合っていて、シックな気分で過ごせそうだ。

大人数で泊まれる「ぴちぴち」(写真はGOOD OLD HOTEL提供)
大人数で泊まれる「ぴちぴち」(写真はGOOD OLD HOTEL提供)

「ぴちぴち」は、看板のアダルトな雰囲気から一転、室内は和と洋の要素を兼ね備えた、清潔感あふれる部屋。広々としていてのんびりできそうだ。

フローリングにはベッドが3台。畳の部分には布団を敷くことも可能で、最大6人まで宿泊できる。

どの部屋もアメニティが充実していて、すべてwi-fi対応だ。

この、昭和のスナック文化を色濃く残したホテルに、リプライ欄では

「凄いタイムスリップ感があって良いですね」
「これ、面白いですね。懐かしくて、すこし悲しい」
「堂々と『〝愛人〟の部屋に泊まってきた』と恥ずかしい見栄を張れるわけですね」

など、興味しんしんな人たちの声が寄せられている。

ツイッターで同ホテルが話題になっていることについて、担当者は

「作り手側として『面白い』と思ったことが、お客さま目線ででも『面白い』と繋がった事はとても嬉しいです。コロナが収まれば行きたい!というお声が非常に多かったので、次は是非実際に青森・弘前へお越し頂ければと思います」

と、コメントした。

現在、同ホテルでは「食べて泊って弘前応援キャンペーン」を実施している。

青森・岩手・秋田在住の人は通常の4000円引きで宿泊でき、さらに、ホテルのある鍛治町周辺のお店で使える飲食チケット4000円分が付く。

昭和のスナック街を懐かしく思う人も、未体験の人も、「泊まれるスナック街」に行けば、新たな世界への扉が開くかもしれない。

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