まるで「ふっかつのじゅもん」...? 津軽弁を活用した「交通安全スローガン」が難解すぎる
「文字起こしすると県民でも分からない」
この投稿にツイッターでは
「最初の二つは意訳と比較して(なるほど)と分かったような気にはなれるが、最後のやつは意訳を読んでも全然納得出来ない。ただただ絶望感に打ちのめされるだけ」
「津軽弁これ酒って書いてないから文脈で察さないとならんのよな シチュエーションとしてはおちょこのジェスチャーでもしてるんだろうけどwww」
「南部人からすると津軽弁はホント呪文 なんて言うと津軽衆に怒られるかな...」
「津軽弁は文字にすると理解しにくいが、音にすると結構わかりやすい」
「ドラクエの復活の呪文みたい」
といった声が寄せられている。
Jタウンネットは8日、投稿者の杉さんに話を聞いた。
青森県の下北弁を使用する地域で生まれ育ち、現在は南部弁の地域に住んでいるという杉さん。
このスローガンは、5日に免許の更新に行った際、センターの講習でもらった冊子「青森県安全運転ガイド」で見かけたものだそう。
この標語を見たときの感想を尋ねると
「青森県民ですので実の所意味はわかるのですが、文字起こしすると県民でもわからないな...と思いました」
とのこと。また、
「勿論下北弁、南部弁は理解したのですが、津軽弁は意味がわかるまで時間差ができました。
方言全般に言えるのですが津軽弁は特に状況や場所で単語だけで伝わらないので、他の方も引用ツイートでおっしゃっている通り、酒ってどこに該当するのかわかりませんでした」
ともコメントしていた。確かに、文章の中に「酒」と思われる単語は見当たらない。
津軽弁に限ったことではないのかもしれないが、方言とは身振り手振りやそのときの状況が分かって、初めて意味が伝わるものなのかもしれない......。
Jタウンネットはこのスローガンについて、青森県警察本部も取材し、10日に広報課の担当者から回答を得た。
このスローガンは18年7月、県警ホームページで、公開されたものだそう。
担当者は
「この3作品に限らず、特殊詐欺被害防止、交通事故防止、警察官採用等に関する標語75点をホームページに挙げており、意訳もつけています」
とする。標語の誕生経緯については、
「青森県民に分かりやすく、親しみやすい、効果的な警察広報活動の推進を目的として18年5月から6月にかけて、県下警察官・警察職員に対して、県内各地域の方言を使った標語やスローガン等を募集しました。
合計で782点の応募があり、優秀作10点、佳作65点を選考したものです」
と説明。なお、ツイッターで反響を集めていることについては
「標語の意味をよく理解し、交通事故に遭わないように努めてほしい。
今回は『青森県安全運転ガイド』で活用していたが、他にも特殊詐欺、警察官採用等の標語、スローガンもあるので、ポスターやパンフレット、カルタ等に活用し、事件事故防止に努めると共に、警察に対する親近感を持ってほしい。
意味が分からなければ、ホームページを覗いてください」
とコメントした。