「いろんな意味で超貴重」「サイコーの家宝」 仏壇から出てきた資料を解読→軍人だった曾祖父の衝撃の過去が判明した
部屋の掃除をしていたら懐かしい物が出てきた、という経験がある人は多いのではないか。
しかし、中には懐かしいどころか歴史的にも貴重と思われるこんな物を発見した人もいると、ツイッターで話題になっている。それが、こちらだ。

随分と年季の入った紙に、漢字の羅列。小さなカタカナもある。
詳しい内容はわからないが、辛うじて「明治」「陸軍」という単語が確認できる。明治時代の陸軍に関するものなのだろうか......?
この写真は、ツイッターユーザーのおー(@eu_zen_)さんが2021年1月4日に投稿したもの。なんと、実はおーさんの曾祖父が陸軍時代に書き記したもので、内容はお酒の飲みすぎによる不祥事に対する上司への始末書なのだという。
曽祖父が飲みすぎて人の家で潰れたせいで帰営すっぽかしたときの陸軍大臣宛の始末書が出てきた。血は争えない pic.twitter.com/ZFmRsTDmAr
— おー (@eu_zen_) January 4, 2021
なかなか貴重な文献だが、その内容が「飲みすぎ」による始末書だったという事実に、ツイッター上では、
「いきさつが極めて細かく書いてあって、申し訳ないけど笑ってしまいました」
「うわー、いろんな意味で超貴重な本」
「ご本人は恥ずかしいかもしれないけど、サイコーの家宝だわ」
といった声が寄せられている。
曾祖父の代からお酒好き
Jタウンネット編集部は1月8日、投稿主のおーさんに詳しい話を聞いた。この「始末書」は、先祖についてまとめるための資料を整理している時に、「仏壇から父が見つけました」とのこと。
仏壇があったのは広島で、おーさんは、
「広島では原爆によって多くの書物が失われたのでこうした資料はなかなか見つからないので珍しいものと思われます」
と説明した。
書いてある内容については、
「簡単な内容は自宅で友人と飲んでいたら帰営時刻に遅れてしまったことについての進退伺となっております。資料にあります通り当時曽祖父は特務曹長に任ぜられていましたが、その後は中尉まで昇進し日露戦争時には大隊の副官を務めたと聞いています」
とのこと。何はともあれ、その後は無事に昇進できたようで何よりだ。
「私も父も普段からお酒を好んで飲んでおり、この資料を見たときはふたりして自分たちは酒飲みの家系だなと感心する一方で、これだけ立派な地位に曽祖父が就いていたことを私は初めて知ったので大変驚きました」(おーさん)

おーさんによると、こちらの資料は今も解読を続けており、それが済み次第もとあった場所で保管することになるだろう、ということだ。