「うさぎの島」からウサギが消えた? 気になる噂の真相は...
2020.12.19 06:00
1000匹ものウサギはどこへ?
環境省広島事務所の山崎貴之自然保護官は「何か食べないと生きていけないので、草や葉が多いところに移動して人目につかないところにいるのでは」と話します。
山の中を探してみると、人目につかない茂みの中で草を食べるウサギを発見。人から貰う餌が少なくなり、ウサギの食生活も変わったようです。
大久野島では自然の状態が望ましいとして餌やりは推奨していないものの、禁止にはしていません。しかし量や種類などの明確なルールがないため、観光客の増加に伴って持ち込まれる餌の量も増え、爆発的に増殖。
2006年には300匹ほどだったウサギが1000匹にまで増加していました。その結果、縄張り争いの激化によってケガをするウサギが増えたり、病気が蔓延しやすくなったりするなど、悪い影響が出ていたのです。
とはいえ、与えられる餌が急に少なくなってしまってウサギ達は大丈夫なのでしょうか。