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博物館の展示を眺めていたら...思わず二度見 まさかの「ズゴック土器」が鎮座していた

松葉 純一

松葉 純一

2020.12.08 20:00
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なぜズゴックが?博物館に聞くと...

ニコちん(@gouf2355)さんのツイートより(編集部で一部加工)
ニコちん(@gouf2355)さんのツイートより(編集部で一部加工)

話題の写真を投稿したニコちんさんによると、このズゴックは、よいち水産博物館の特別展「土器、大総選挙」の奥の方で展示されていたという。

「ズゴックは一般の方が焼き上げたものだそうで、他にも縄文土器を模したものなどが多数展示されていました」

ちなみに、「ズゴックは、自分自身かなり好きなMSで、初めて作ったガンプラも、ズゴックだったので、何かの巡り合わせを感じました」とのこと。

ニコちん(@gouf2355)さんのツイートより
ニコちん(@gouf2355)さんのツイートより

次に、よいち水産博物館に電話で聞いてみた。

担当者によると、この土器の展示企画は20年以上前から行っているもので、セミプロ級の作家もいれば、初心者や、小学生まで、さまざまな人が参加しているという。そうした趣旨の展示なので、今回のズゴックのようなユニークな作品も展示されているわけだ。

なぜ土器にこだわっているのだろうか?

「実は、余市町内には多数の縄文遺跡があり、まだ発掘・調査中のものもあり、多くの遺物が発見されています。縄文晩期、亀ヶ岡式土器の影響を受けたと推察されています。

青森県にある縄文遺跡や北海道南部にある共通点を見ると、大きな縄文文化圏の存在が考えられます。それを可能にしたのは、海上交易ルート。縄文時代晩期には現代人の想像以上の交流があったようです。余市はその中継地だったのかもしれません」

冒頭ツイートの投稿者・ニコちんさんに、他の展示物の印象を聞いてみた。

「余市町の発展にまつわるものが多数展示されていて、とても興味深かったです。ニシン漁で栄えたこともあって、漁で実際に使用していたものの数々が展示されていて迫力を感じました。 大きな博物館とは言えないかもしれませんが、学芸員の方の工夫や熱意が伝わりとても満足することができました。 TVドラマ『マッサン』の台本が展示されていたことも印象に残っています」

すっかり興味をそそられた読者には申し訳ないが、よいち水産博物館は現在休館中だ。21年4月上旬、再開の予定だ。

(12月9日9時35分追記:特別展の開催期間に関する表現を一部修正しました。)

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