事務員あるある「シヤチハタの悲劇」が話題に こんな時どうすれば?メーカーに聞くと...
シヤチハタ直伝、スタンプ台のリカバリー法
同事務所の投稿を引用する形で、スタンプ台の製造元シヤチハタ(本社・名古屋市)の公式ツイッターも「事務用スタンプあるあるだ~!」とツイート。
そしてこのミスをリカバリーする「裏ワザ」を発信している。
なんと、スタンプ台の表面を撫でることで違う色のインキが消えるというのだ。
編集部は、シヤチハタのツイッター担当者にも話を聞いた。
担当者によると、スタンプ台に別の色のスタンパー(同社が販売するインキ内蔵のスタンプ)を押してしまう、というのはよく耳にする事象だという。
公式ツイッターの投稿には「あまり大きい声で言えないんですが」とあるが、これはあくまで「裏ワザ」であり、公式的に「こうすれば絶対に綺麗になります」と案内しているものではない、というのが理由とのこと。
ただ、この方法を実践すれば別の色のスタンパーを押してしまったり、インキを垂らしてしまったりしたスタンプ台もある程度きれいになる、というのは社内での実験で発見されたことだそう。
「スパチュラですとかヘラみたいなもので、食パンにバターを塗りつけるようなイメージで、表面にも多少の力を加えた状態で往復して撫でていただくと、次第にスタンプ台自体のインキが染み出してきて、だんだん馴染んでいく。最終的には(他の色のインキは)吸い込まれて消えていく、というイメージです」(担当者)
別の色のインキをつけてしまった直後から1年後くらいまでは、この方法が有効。馴染ませても、その後のスタンプ台の色への影響はほぼないそうだ。
何せ、スタンプ台には数年から数十年にわたって使い続けられる量のインキが入っているという。同社が販売している、最も一般的なサイズのスタンプ台(中型)の場合、15グラムほどのインキが染み込んでおり、これで鮮明なスタンプを押せる回数は約8500回。別の色のスタンパーを一回押したくらいでは、太刀打ちできない量なのだ。
「完全にきれいになるという保証はないんですけれども、ここまではっきり押されているものでも、うすーくなる程度にまでしたいな、ということであれば、この作業をしていただければ、ある程度はきれいになります」
と担当者は説明した。
ちなみに、「請求書在中」を押してしまった草野剛デザイン事務所では、スタンプ台を「作品として大切に取っておきます」とのこと。きれいに押された『請求書在中』の文字が気に入ったそうで、
「スタンプ台にデザインが施されてる商品とか発売されたら、蓋を開けるたびに楽しいかも...なんて思いました(笑)」
と、デザイン事務所ならではのコメントも返ってきた。
シヤチハタ直伝の裏ワザは、「引用RTを見られた他の『やらかしてしまった方々』に是非実行して頂きたいです」とのことだ。