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クマ駆除に「なぜ麻酔銃を使わない?」と言う人へ その理由を説明した漫画が「勉強になる」と話題に

井上 慧果

井上 慧果

2020.10.23 17:00
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周辺住民を危険にさらすリスクも

他にも、麻酔銃の使用はなかなか理想通りにはいかない。

一瞬で眠るわけではない(画像はねんまつたろう@KITASAN1231さんより提供)
一瞬で眠るわけではない(画像はねんまつたろう@KITASAN1231さんより提供)

麻酔銃で撃って、命中したら一瞬で薬が効いて眠ってしまう......。そんなふうに上手くいくのが理想だ。しかし、現実は

「命中してから効果が出るまで時間がかかる。(動かなくなるまで1時間以上かかったケースもある)」 「当たりどころによっては効果がでないことも。 麻酔の量が多いと死んでしまうこともある。麻酔が切れて襲われるリスクも」

と、なかなか厳しい。

その上、この麻酔銃は取り扱い自体がそもそも簡単ではない。

免許がないと撃てない(画像はねんまつたろう@KITASAN1231さんより提供)
免許がないと撃てない(画像はねんまつたろう@KITASAN1231さんより提供)

普通の銃と違い、殺傷能力がない麻酔銃は、猟師や警察官、役場の職員など誰でも撃てるというのが理想だ。しかし、殺傷はできなくとも薬を扱うものだ。

「麻酔薬を使うことができる免許がないと麻酔銃を撃てないので到着まで時間がかかる」
「免許を持っていても動く熊を撃つ訓練をしたことがある人は少ない」

というのが現実だという。

理想と現実は違う(画像はねんまつたろう@KITASAN1231さんより提供)
理想と現実は違う(画像はねんまつたろう@KITASAN1231さんより提供)

麻酔銃=安全。そんなイメージもあるが、現実では

「撃たれたことで熊が興奮し、周辺住民を危険にさらすリスクもある」

という。

麻酔銃は人も動物も幸せになれる、メリットしかないアイテム......とは言えないようだ。

「麻酔銃を使うことのリスクを伝えたくて漫画に」
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