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クマ駆除に「なぜ麻酔銃を使わない?」と言う人へ その理由を説明した漫画が「勉強になる」と話題に

井上 慧果

井上 慧果

2020.10.23 17:00
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「麻酔銃を使うことのリスクを伝えたくて漫画に」

10月21日、Jタウンネットはこの漫画の作者であるねんまつたろうさんに話を聞いた。

この漫画を描いた経緯を聞くと

「『射殺ではなく麻酔銃を使って捕獲できなかったのか』という方達の中には麻酔銃の実態について誤解している部分も多々あると思います。そういった方達に少しでも麻酔銃を使うことのリスクを伝えたくて漫画にしました」

と説明。国や自治体が出している情報を、自身でまとめて漫画にしたという。

実際に、16年3月に環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室が発行している「住居集合地域等における麻酔銃の取扱いについて」を見てみると、漫画の中で説明されていたような麻酔銃のメリットや注意点を確認することができる。

また、麻酔銃の特徴として

「投薬器を飛ばして命中させるため、命中精度は猟銃等に比べて低い」
「投薬器は体積に対して質量が低いため、風の影響を受けやすく、また小さな枝葉にあたっても大きく弾道を変えてしまう」
「装填の際、銃種類によっては銃身を取り外す必要があるなど時間がかかる場合がある」

といった点が記載されており、改めてその扱いの難しさが分かる。

この漫画には22日夕時点で6万2000件の「いいね」が付いているほか、

「めっちゃわかりやすい、勉強になります!」
「あっ...もう麻酔銃使ったほうがよかったとか言いません」
「麻酔銃の現実がとてもよくわかりました」

といったコメントが寄せられるなど、大きな話題に。

こういった反響に対して、ねんまつたろうさんは、

「たくさんの方に麻酔銃を使うことのリスクを知っていただけて嬉しいです。
これをきっかけに、最善を尽くした結果『殺処分』という手段を取らざるを得なかった猟師の方達や害獣対策へ当たる全ての方への批判が減ることを願っています」

としていた。

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